WRC第13戦「ラリー・ジャパン」は11月13日、デイ4が行われ、TOYOTA GAZOO RACING WORLD RALLY TEAM NEXT GENERATIONで、GR Yaris Rally 1 HYBRIDを駆る勝田貴元選手がトヨタ勢の最高位となる3位でフィニッシュ。日本のマシンを駆る日本人ドライバーが、日本ラウンドで表彰台を獲得したが、その瞬間を待ち焦がれていた日本のファンに向けて終始、勝田選手は笑顔で応えていた。
最終ステージとして開催されたSS19「Asahi Kougen Power Stage」でタイヤにトラブルを抱えたことにより、6番手のタイムに止まった勝田選手だが、ポジションをキープし、3位に入賞。フィニッシュ後のTCエリアで、チームやサポートしてくれた方へ感謝の言葉を述べているシーンを多くの方が公式映像で見ていたことだろう。
そのまま、パワーステージ横のポディウムで関係者から祝福を受けると勝田選手はポディウムセレモニーが開催される豊田スタジアムへと移動。リエゾンでは雨のなか、多くのファンが勝田選手の18号車に手を振り、豊田スタジアムに着いてからもサービスパークに詰めかけていたファンの声援に答えていた。
メディアのインタビュー時には涙ぐむシーンを見せていた勝田選手だが、豊田スタジアム内のポディウムランプへ駆け上がると、ここでも数多くの拍手や声援に応えるかのように笑顔で応えていた。
さらにトップ3が並ぶポディウムでは優勝したティエリー・ヌービル選手、2位につけたオイット・タナック選手からも手洗い祝福を受けるように、シャンパンを浴びせかけられるシーンも2023年のラリー・ジャパンのハイライトだと言えるだろう。
そして、勝田選手はホームイベントの記者会見に出席し、時に笑顔で時に目頭を熱くしながら熱くするシーンを見せながら、ラリー・ジャパンへの思いを語っていた。 初の母国ラウンドで勝田選手はポディウムフィニッシュを果たしたものの、メディアへのインタビュー時に「表彰台の一番上に立てるまえでは100%喜べない」という語った言葉がとても印象的で、2023年のWRC、そして、ラリー・ジャパンで勝田選手はどのようなドラマを演じてくれるのだろうか?