デイ3、岡崎スーパーSS前に、そのステージとなる愛知県岡崎市の乙川河川敷ではオープニングセレモニーが開催された。
まず、大村秀章愛知県知事、中根康浩岡崎市長。さらにこの岡崎市の額田SSおよび岡崎SSSにゲスト解説として招かれたタレントの哀川 翔さん、そしてラリージャパンスペシャル応援団のSonar Pocket(ソナーポケット)も登壇してこの場に集まった多くのラリーファンに向けて挨拶、そしてトークショーが行われた。
そのオープニングセレモニーで多くのファンを沸かせたのは、やはり、GRヤリス・ラリー2コンセプトとGRヤリスH2コンセプト(水素ヤリス)の登場だ。
もちろん展示ではない。SS13直前に、デモンストレーション・ランが行われたのだ。ラリー2のステアリングを握るのはユハ・カンクネン、そして水素ヤリスにはトミ・マキネン。ともにWRC王者であるレジェンドドライバーが次世代のマシンの走りを多くのギャラリーの前で披露することとなった。
ラリー2は、WRC2カテゴリーなどで使用されるRally2車両規定(1600ccターボ+4WDモデル)で開発しているコンセプトカー。今回が初お披露目となった。
水素ヤリスは、8月に行われたWRC第9戦イープル・ラリー・ベルギーで豊田章男社長とともにカンクネンが走らせているが、国内でのお披露目は初となる。これはサステナブルなモータースポーツの実現へのひとつの取り組み、ということで、この車両だけでなく、今回のラリージャパンのサービスパークや岡崎のSS会場の一部で水素を使用した燃料電池による電力を提供してもいる。
SS13の000カーがコースに入る直前に、この2台が岡崎スーパーSSを激走した。デモランを担当し、車両から降りてきたレジェンドドライバー2名はともに満面の笑みで、これを迎えたトヨタ自動車の豊田章男社長と、メディアの取材の対応に快く応じていた。