WRC第13戦「ラリー・ジャパン」は11月12日、「Nukata Forest」、「Lake Mikawako」、「Shinshiro City」、そして「Okazaki City」を舞台にタイム争いが展開された。
TOYOTA GAZOO RACING WORLD RALLY TEAM NEXT GENERATIONで、GR Yaris Rally 1 HYBRIDを駆る注目の日本人ドライバー、勝田貴元選手は、3番手に付けていたTOYOTA GAZOO RACING WORLD RALLY TEAMのカッレ・ロバンペラ選手が、この日のオープニングステージ、SS8「Nukata Forest 1」でパンクを喫し、タイムロスを強いられたことで4番手に浮上。さらに全日本ラリー選手権の「新城ラリー」で鬼久保の走行経験を持つことが、少なからずのアドバンテージになっていたのだろう。同じステージを使用したSS10「Shinshiro City」で3番手タイムをマークするなど、ファーストループでは順調な走りを披露していた。
勝田選手はセカンドループでも安定した走りでポジションをキープし、総合4番手でデイ3をフィニッシュしたが、「今日も難しいコンディションで、満足のできる走りができませんでした」と悔しそうな表情で語る。
とはいえ、ポディウムフィニッシュまであとひとつ。しかも、明日13日のデイ4はより気温の冷え込みが予想される岐阜県の「Ena City」や「Nenoue Plateau」が含まれるほか、雨の予報が出ていることから、より過酷なラリーが展開される可能性が高いだけに、クレバーな走りを見せる勝田選手の動向に注目したい。