トヨタのサービスパークの電源は、水素を燃料にした燃料電池発電機によって発電されている。
この燃料電池発電機はすでに各地の工場などに実際に導入されているもの。この燃料電池発電機は、燃料電池車トヨタMIRAIに搭載されているFCスタック(水素発電モジュール)を使用したもの。全幅2900×全高2700×奥行き1500(mm)サイズで、MIRAI一台分のFCスタックに、パワーコンディショナー(系統連系用のもの。電力会社の商用電力系統に発電設備を接続することが可能)やキャパシタ(10kWh容量)、温水熱交換器を、この一台に収めたものとなっている。
起動から30秒以内に定格出力まで出力を上げられ、省電力も考え、常にFCスタックを稼働させるのではなく、キャパシタでところどころ出力を補うことができるようにしている。さらにコージェネ(熱電併給機能)で60度の温水も供給できる。ちなみに最大出力は50kVAとなる。
今回のトヨタのサービスパークには、常に水素タンクのラックが3基置かれており、トヨタのサービスの一部の電源を供給している。ラリーウィーク期間中には、WRCプロモーターのジョナ・シーベルマネージングディレクターも、このトヨタのサービスの裏に実際に足を運び、この燃料電池の発電システムの視察を行っている。
また、12日(土)に開催されるSS13および14、の岡崎SS用に設けられた実況席などの電源も、トヨタMIRAIおよびFCバスでその電源をまかなうこととなっている。