フォーラムエイト・ラリージャパン2022に、モータージャーナリストであり、ラリージャパンスペシャル応援団の国沢光宏選手は、コ・ドライバー木原雅彦選手と組んで、ルノー・クリオ・ラリー4で参戦する。先日開催されたプライベートテストには参加していないものの、このラリージャパンを前に、全日本ラリー選手権最終戦となる「第49回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2022」に出場しシェイクダウンは行っている。
このルノー・クリオ・ラリー4は、ルノーが開発したラリー4規定モデルで、今回RC5 Rally5に参戦する。国沢選手は「リーズナブルだし、ホモロゲーションで縛られていて、イジったらアウトなのでみんなイコールコンディションになるから、国内でもこういった車両が増えればいいよね。乗っているとね、ほんと楽しいよ」とコメントする。
このラリーハイランドでもセットアップを換えていきながらの参戦であったが、当初は「バネも減衰も硬い」とコメントしていたが、最終的にはすごく走りやすくなったとして、ハイランドマスターズを終えていた。「少しマイルを稼いでこなれていけば」と語っていたが、結局その後は走らせていないということで、10日(木)からのシェイクダウンがぶっつけ本番ということになる。
同じく、ぶっつけ本番となってしまったのは、ダイハツ・コペンGRスポーツ。今回唯一の軽自動車のWRC参戦車両となる。ともにダイハツ工業の社員である相原泰祐/萩野 司組は、全日本ラリー選手権(JN5クラス)、そしてTGRラリーチャレンジ(E‐3クラス)に、この同じパッケージで参戦している。
今回のラリージャパンに向けて、全日本戦に使用している車両を持ち込んだのだが、そのままでは参戦ができず。ロールケージや安全燃料タンクという厳しいWRCの基準を満たすため、車両製作に入っており、全日本戦にはシーズン途中で参戦を中断して、この車両製作に集中してきた。
ようやく車両が仕上がり、8日(火)に豊田スタジアムのサービスパークに車両が搬入された。車両はこのラリージャパン参戦にあたり安全装備だけでなく、ブレーキも強化。カラーリングも変更された。ロールケージが一新されたため、少し転がしただけでも「剛性が上がったことがすぐに実感できた」と相原選手は語る。「軽自動車をもっと面白く楽しくする」がコンセプトのこの「D-SPORT HALFWAY RACING RALLY TEAM」、ラリージャパンでも軽自動車オーナーの注目を集めたいという。目指すは『世界最速の軽ラリーカー』だ。