
豊田市在住で、現在愛知県立芸術大学美術学部美術科日本画専攻准教授の岩永てるみさんの個展「岩永てるみ のりもの墨画展」が、ラリージャパン2025の開催に合わせて2025年10月29日(水)から11月10日(月)まで、名鉄豊田線「豊田市駅」駅前のコモ・スクエアにある豊田画廊(愛知県豊田市喜多町2丁目160番地 コモ・スクエア ウエスト1F)で開催されています。
日本画家の岩永さんは、石の建造物を、石を砕いて絵具として使用する日本画の岩絵具で表現したいと、欧州へ取材旅行を重ねていますが、その取材の際に見たサン・ラザール駅の光景に感動し、ターミナル駅、そして鉄道をその画題の一つとして追いかけるようになりました。コロナをきっかけに国内にも目を向けるようになり大分や高知、富山といった国内のかわいい鉄道も画題として取り入れていったそうです。自身が「昭和の町」として有名な豊後高田の出身ということもあって、鉄道と同様にレトロカーも描き始め、今回のような乗り物をテーマとした作品制作の活動に広がっているということです。
このラリージャパンについては、愛知・岐阜での開催当初から注目していて、昨年は応援を兼ねて実際にリエゾン区間で撮影を行ったりして取材を敢行。今回の「岩永てるみ のりもの墨画展」には、ラリーマシンをはじめ、国内外の博物館などで取材した旧車や電車など54点を出品。SMサイズ(サムホール:227×158mm)で統一された作品はすべて雲肌麻紙に古墨を使用した墨絵で描かれています。岩絵の具を使用した彩色画と違い、カジュアルな感じのある小品ですが、モノクロの世界の中にその一瞬を閉じ込めた作品の数々は、ラリーファンはもちろん、旧車ファンにも鉄道ファンにも見ごたえのある作品に仕上がっています。

これらの作品は、午前10時から午後7時(最終日は午後4時)まで豊田画廊で自由に見ることが可能です。火曜定休のため11月4日は画廊がお休みとなります。作家の在廊スケジュールは豊田画廊ホームページまで。






























