11 月 15 日(金)、東京・永田町の衆議院第一議員会館国際会議室にて、「世界ラリー選手権フォーラムエイト・ラリージャパン」のウェルカムセレモニーが行われ、集まった報道関係者、パートナー約150名を前に、WRCマニュファクチャラーチームの代表ドライバーが登場しました。
このセレモニーに出席したのは、TOYOTA GAZOO Racing WORLD RALLY TEAMのヤリ-マティ・ラトバラ代表、同勝田貴元選手、エルフィン・エバンス選手、HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAMのティエリー・ヌービル選手およびコ・ドライバーのマーティン・ヴィーデガ選手、M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAMのグレゴワール・ミュンスター選手です。
主催者を代表してラリージャパン2024実行委員会の太田稔彦会長は、「ドライバーの皆さん、ようこそ日本へ。心より歓迎いたします。また、フォーラムエイト様をはじめとする皆様方のご協力で今年もフォーラムエイト・ラリージャパンが開催できる運びとなりました。深く感謝しています。ラリージャパンでは、今年の2月にFIAが定める環境認証制度で三つ星を獲得するなど、環境政策に対して大変高い評価を得ています。今大会では、さらにサスティナブルな大会を目指し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて力を尽くしたいと思います」と挨拶しました。
各ドライバーが紹介されると、ドライバー選手権ランキング首位でこのラリーに臨むヌービル選手は、「ラリージャパンは初年度に優勝しているし、モンテカルロから始まった 2024 年シーズン選手権の最終ラウンドなので特別です。日本は大好きだし、今年は序盤からランキング首位のまま日本に来ることができたのでこれまでとは心構えも違います。私たちがやるべきことははっきりしているので、それを目指して全力でがんばります」と語りました。
続いてミュンスター選手は、「私にとってもラリージャバンは、やはり特別です。2 年前初めてこの地に降り立ち、WRC2 で初優勝することができました。コースは難しく、天候変化も難しいので少し心配ですが、今年は Rally1 カーでとにかく思い切り走るつもりです」と話しています。
TGR チームのラトバラ代表は、「ドライバー選手権では残念ながらチャンピオンの可能性はなくなってしまいましたが、私たちにとっては、このラリーはホームラリーです。ヒョンデとの差は僅か 15ポイントなので、簡単だとは思っていませんが、まだ私たちは諦めずに全力でマニュファクチャラー選手権に向かうつもりです。チーム全員モチベーション高くここにやってきました」とコメント。勝田選手は、「長い時間をかけてこのラリーを準備していただいている関係者の皆様に感謝したいと思います。僕にとってこのラリーはものすごく重要であり、2 年前のこのラリーでは 3 位表彰台に入っているので、今回はそれ以上を目指したいと考えています。また、チームのタイトル獲得に貢献したいと思います。調子はよいですし、自信もあります。プレッシャーはありますが、それをモチベーションに変えて、楽
しみながら一所懸命頑張ります」と力強いコメントを残しています。
ベルギー人として初の WRC チャンピオン獲得がかかったヌービル選手が来場することを聞きつけたアントワン・エヴラー駐日ベルギー大使は、「ベルギーを代表して、あなたの活躍を心から誇りに思います」と語りかけ、ラリージャパンでのチャンピオン獲得に向けてヌービル選手を激励していました。この日はベルギー王国にとってとても大事な記念の日であり、大使館では行事の最中ということでしたが、どうしてもヌービル選手に会うため、駆けつけてくれたとのことです。同じくベルギー出身のミュンスター選手と共に記念写真に収まっていました。また、この日のセレモニーには出席できませんでしたが、エストニア出身のオィット・タナック選手を応援するため、同国のマイト・マルティンソン大使もご出席いただきました。大使はヌービル選手に対し、「私はオィット選手を応援していますが、あなたも頑張ってください」と声をかけると、「もちろんチームメイトですが、コンペティションは別物です。手を抜かず全力で競います」と返答していました。
このセレモニーの後、ドライバーたちは六本木のクラブに移動。約100名のパートナー企業の皆さんと、約200名のファンが待つウェルカムパーティに合流。最終決戦前のひとときをリラックスしてファンとの交流を楽しみました。
WRC ドライバーたちは、明日以降順次豊田市に向かい、月曜日からのレッキに備えます。彼らがファンの皆様の前に再び姿を表すのは、20 日水曜日の夕方 17:00 に名鉄豊田市駅前で行うファンミーティングとなります。お楽しみに。