エバンス、WRC第13戦フォーラムエイトラリー・ジャパンの優勝を狙う

WRC 第13戦フォーラムエイト・ラリージャパンのDay3、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組はチームメイトのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組に対して圧倒的なリードを保ち、TOYOTA GAZOO Racing WRTに母国での初勝利をもたらそうとしている。

Day2を制したエバンスの躍進は、今日のようなドライ路面とはなったものの、まだ危険なほど滑りやすい路面も多くあり、不必要なリスクを避けることができたことを意味した。一時は雪も降り始めたが、選手たちにとっては安堵の短時間だったのだ。

エバンスの慎重なアプローチにより、オジエは1日のうちにリードを40秒近く縮めることができたが、日曜日Day4の残り6ステージの決戦に向けて、エバンスはまだオジエに1分15秒0差をつけている。

2022年にホイールの損傷でティエリー・ヌービルに優勝を譲ってしまったエバンスにとって、ここでリベンジを果たすことができれば最高だろう。i20 N Rally 1 HYBRIDを駆るヌービルはDay2にクラッシュしており、優勝争いからは脱落している。

「かなり順調だった」とエバンスは語った。「Day3のSS15で雨に降られたのはあまり良くなかったし、慎重に走りすぎたところもあったかもしれないけれど、今日のような大きな差があると、どれくらいプッシュすべきかを判断するのは難しい」と話す。

新チャンピオンのカッレ・ロバンペラは、2位のオジエから25.6秒遅れの3位となり、GR YARIS Rally 1 HYBRIDが支配するトップ3の一角を占めた。またロバンペラは、Day4最終日は心配する必要はないだろう。最も近いライバル、i20 N Rally 1 HYBRIDを駆るエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組は、彼から1分以上離れているのだから。

Day2金曜に技術的なトラブルに見舞われたオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組は、FORD PUMA Rally 1 HYBRIDを駆って総合5位まで順位を上げた。しかし、彼のバックグミラーには勝田貴元が14.9秒差で迫っている。

勝田はラリー序盤（SS2）にトヨタのマシンをクラッシュさせて大きくタイムを失ったが、それ以来、日本のエースは上昇気流に乗っており、これまでに7回のベンチマークとなる最速タイムを記録している。

WRC2リーダーのアンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン組はSKODA Fabia RSラリー2で総合7位、グレゴワール・ミュンスター/ルイ・ルーカ組、ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ組、カイエタン・カイエタノビッチ/マチェイ・シュチェバニャク組がトップ10を完成させた。

この結果、カイエタン・カイエタノビッチ/マチェイ・シュチェバニャク組がWRC2チャレンジャーのタイトルを獲得する可能性が高まった。