WRC第13戦Day3土曜の朝、エルフィン・エバンスはフォーラムエイト・ラリージャパンでリスクを冒すつもりはなかった。そして、すでに1分以上のリードを手にしていた彼には、その必要もなかった。
2023年FIA世界ラリー選手権、土曜の中間地点でエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組はTOYOTA GAZOO Racing WRTのチームメイト、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組に1分35秒5という圧倒的な差をつけている。このリードが築かれたのはDay2金曜日のことで、水浸しのコンディションのなか、エバンスはクリーンな走りを見せた数少ないドライバーのひとりだった。
Day3土曜日の序盤、2ステージは依然として滑りやすく、エバンスは慎重な走りを見せ、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組とのリードを約15秒縮めた。しかし、岡崎市のスーパースペシャルでは2本ともトップタイムを記録した。
「今朝の第1ステージはうまくいったが、第2ステージは少し安全すぎたようだ」とエバンスは認めた。
カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組は3位でフィニッシュし、GR YARIS Rally 1 HYBRIDの1-2-3を完成させた。HYUNDAI i20 N Rally 1 HYBRIDのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組が2分近く離れて4位に。
そして、アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン組、グレゴワール・ミュンスター/ルイ・ルーカ組、ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ組のラリー2仕様車が5位、6位、7位を占め、Day2のタイムロスから挽回したオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤと勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合8位と9位をキープした。そして元F1ドライバーのヘイキ・コバライネン/北川紗衣組がトップ10に入った。