アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン組はすでに2023年のWRC2タイトルを獲得しているが、雨と荒天に見舞われたフォーラムエイト・ラリージャパンの金曜日のDay2もその勢いは衰えることはなかった。
ミケルセンとコ・ドライバーの、トシュテン・エリクソンは、2週間前のセントラル・ヨーロピアン・ラリーでWRC2の栄冠を手にしており、プレッシャーのない状態で日本に到着した。とはいえ、SKODA Fabia RSラリー2のデュオは、金曜の水浸しのコンディションで優れた走りを見せ、一晩で29.4秒差をつけて同カテゴリーをリードした。
さらに印象的だったのは、ミケルセンがラリー総合4位に入ったことだろう。ラリー1のトップレベルの何人かはフロントガラスの曇りに邪魔されたが、SS3で総合3位に入ったミケルセンは視界にまったく問題がなかった。
ミケルセンは一晩で2位のニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ組を抜き去り、ラリージャパンでも印象的な走りを見せたいところだが、今週末のマカオでは、親友で同じノルウェー出身のデニス・ハウガーがFIAフォーミュラ3ワールドカップ・デビューを控えているため、その動向からも目が離せない。
「とてもいい1日だった」とミケルセン。「ランチの前にはいいプッシュができたし、午後はクレバーな走りを心がけた。トリッキーなコンディションだったけど、今のところ順調だよ」。
ニコライ・グリアジンの最大の関心事は、目の前の出来事ではなく、後方の出来事だった。彼とカイエタン・カイエタノビッチは今週、WRC2チャレンジャーのタイトルを争っており、グリアジンは現時点でタイムシートのトップだが、カイエタノビッチの現在の順位はクラス3位。彼がタイトルを獲得するには十分だろう。
元F1ウイナーのヘイキ・コバライネンは、コ・ドライバーの北川紗衣とともにSKODA FabiaR5をWRC2の表彰台に乗せ、ラリーカーのステアリングを握ることが得意であることを証明した。コバライネンはグリアジンを2分以上引き離し、同じくシュコダを駆るカイエタノビッチも同程度の差をつけた。ぞじて日本出身の福永修がトップ5を占めた。