WRC第13戦 フォーラムエイト・ラリージャパンのDay3終盤に、好調の勝田貴元からコメントが届いた。
11月18日(土)、朝一番のSS9は赤旗が出てしまい、上位陣には同一タイムが与えられる対応があった。勝田は「1日を振り返ると、あの朝のステージがなくなったのは残念で、タイムを縮めておこうと作戦を考えていたステージだったので、正直残念な思いがあります。最初のセクションは少しだけ抑えて、そのあとプッシュをし始めたら赤旗が出てしまい、かなりがっかりしました。でも他のステージではトップタイムも出せたし、フィーリングもいいので、明日は、もっとプッシュできるように頑張ります」とコメントしている。
じつはDay2のSS2で勝田はクラッシュをしており、マシンは大幅な修復が必要な状況だった。チームはDay2の午後に向けて修復をし乗り切っている。そしてDay3に向けてセットアップを変更し、再チューニングしたという。その結果、セットアップがうまく決まり、踏んだら踏んだ分だけタイムもでて、自分自身も乗れている手応えがあったという。さらにドライでも雨でも調子がいいという手応えもあり、そうした中での赤旗対応となったため、残念だったというわけだ。
Day2終了時点ではトップから5分以上のギャップがあり、ポジションも9位と大きく出遅れていた。Day3ではひとつでも順位を上げるため集中してプッシュをし、Day3での7つのSSを終えた時点では、ポジションが6位まで挽回をしている。さらにSSでのトップタイムを7本中5回もマークし、Day2終了時点で8位のオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組に25.1秒あったギャップをDay3では13.8秒まで追い上げているのだ。
「目の前にいるタナック選手はワールドチャンピオンだし、速さを出さなければならない時に、きちんとタイムを出してくるので、簡単にキャッチできるとは考えていません。自分はベストを尽くしてどうなるか?であって、結果はついてくると思ってます。できる限りのプッシュをするだけです」とコメントしている。
そして、WRC 第13戦フォーラムエイト・ラリージャパンも残すところ1日になり、最終日に向けてのコメントもあった。
「あっという間に最終日になるけど、いい形で終われることを考えています。自分としては望んだ位置にはいませんが、TOYOTA GAZOO Racing WRTとしては今、1、2、3状態なので、自分が入って1、2、3、4というフィニッシュを目指します。初日のミスで残念なことになっていまってますが、そこは一旦忘れて、最高のフィニッシュにできたらと思います」
Stage POS | Car.No | Driver/Co-Driver | TEAM/Car | Overrall Time/DIFF | Overall POS |
1 | 18 | 勝田貴元/アーロン・ジョンストン | TOYOTA GAZOO Racing WRT/GR Yaris Rally1 HYBRID | +3:50.5 | 6 |
2 | 69 | カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン | TOYOTA GAZOO Racing WRT/GR Yaris Rally1 HYBRID | +1:38.9 | 3 |
3 | 33 | エルフィン・エバンス/スコット・マーティン | TOYOTA GAZOO Racing WRT/GR Yaris Rally1 HYBRID | 2:26:30.9 | 1 |
4 | 4 | エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム | HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM/i20 N Rally1 HYBRID | +3:12.2 | 4 |
5 | 8 | オィット・タナック /マルティン・ヤルヴェオヤ | M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAM/Puma Rally1 HYBRID | +3:36.7 | 5 |
6 | 17 | セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ | TOYOTA GAZOO Racing WRT/GR Yaris Rally1 HYBRID | +1:14.3 | 2 |
7 | 11 | ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ | HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM/i20 N Rally1 HYBRID | +29:04.1 | 17 |
8 | 20 | アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン | TOKSPORT WRT 3/Fabia RS | +5:09.1 | 7 |
9 | 24 | グレゴワール・ミュンスター/ルイ・ルーカ | M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAM/ Fiesta Mk Ⅱ | +5:14.6 | 8 |
10 | 21 | ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ | TOKSPORT WRT 3/Fabia RS | +5:52.0 | 9 |