WRC 第13戦 フォーラムエイト・ラリージャパンDay2の終盤、サービスに戻ってきたWRCラリー1クラスで唯一の日本人ドライバー、勝田貴元選手に話を聞いた。
「午後は3つのステージでトップを取れたことはハッピーになりました。今朝クラッシュしたポイントを攻略することもできたし、多くのファンの方が応援してくれているのがわかり、またチームもマシンを一生懸命修復してくれて、全てのことに感謝しています」
勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、午後のSS5、SS6、SS7の3つのステージでトップタイを記録し、Day2の午前に失ったタイムを挽回した。
「諦めずにプッシュしたことがキーポイントだと思いますし、いい結果になったのだと思います。午前のクラッシュするまでのスプリット・タイムは、ぶっち切りに速かったので、その時点で自分にペースがあることが分かっていました。だからこそ、余計にあのアクシデントは残念で、多くのチャンスを失うことになってしまいました。でも、ラリーは長いですし、何が起こるか分からないので、最後まで全力でプッシュしていきます」
クラッシュしたマシンの状況はどうだったのだろうか?
「ラジエターとアーム類、そしてシャシーにもダメージがあって、それを修復してくれたチームに感謝します。明日はまたコンディションが変わるので、諦めずに最後までプッシュすることが大事だと思います。たくさんの応援しに見に来てくれている人がいるので、その期待に少しでも応えられるようなところまで追い上げていきたいです」
「そして今日一日は、クラッシュと連続トップタイムという激しい一日になりました。もちろんトップを取れたことは嬉しいですが、それよりもアクシデントが残念で悔しい気持ちが強く残っています。頭では切り替えをしてますが、気持ちはそう簡単に切り替わらないですね、速いペースを持っているだけに悔しさを感じています」
ということで、悔しさをばねに、この後のスタジアムセクションやDay3、Day4での勝田貴元/アーロン・ジョンストン組の速さに期待したい。
Stage POS | Car.No | Driver/Co-Driver | TEAM/Car | Overrall Time/DIFF | Overall POS |
1 | 18 | 勝田貴元/アーロン・ジョンストン | TOYOTA GAZOO Racing WRT/GR Yaris Rally1 HYBRID | +5:08.9 | 9 |
2 | 33 | エルフィン・エバンス/スコット・マーティン | TOYOTA GAZOO Racing WRT/GR Yaris Rally1 HYBRID | 1:23:20.7 | 1 |
3 | 17 | セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ | TOYOTA GAZOO Racing WRT/GR Yaris Rally1 HYBRID | +50.9 | 2 |
4 | 69 | カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン | TOYOTA GAZOO Racing WRT/GR Yaris Rally1 HYBRID | +2:07.4 | 3 |
5 | 4 | エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム | HYUNDAI SHELL MOBIS WORLD RALLY TEAM/i20 N Rally1 HYBRID | +3:46.3 | 7 |
6 | 24 | グレゴワール・ミュンスター/ルイ・ルーカ | M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAM/Fiesta Mk II | +2:59.5 | 5 |
7 | 20 | アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン | TOKSPORT WRT 3/Fabia RS | +2:56.3 | 4 |
8 | 8 | オィット・タナック /マルティン・ヤルヴェオヤ | M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAM/Puma Rally1 HYBRID | +4:43.7 | 8 |
9 | 21 | ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ | TOKSPORT WRT 3/Fabia RS | +3:25.6 | 6 |
10 | 23 | ヘイキ・コバライネン/北川紗衣 | HEIKKI KOVALAINEN/Fabia | +5:50.7 | 10 |