
フォーラムエイト・ラリージャパン2025で新たに設定された「OBARA SS」、注目のコースにもなっています。その舞台となるのは、四季桜の里として知られる豊田市の小原地区です。
小原地区の四季桜とはどんなものか? ということをご存じの方も多いと思います。通常の桜は春先に花を咲かせますが、この四季桜は春先と晩秋の年に2度花を楽しめます。花自体は小さめで、マメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられているそうです。
2度花を楽しめるわけですが、春の開花では葉が出てくるタイミングが早く、花が葉に隠れてしまうようです。一方の秋の花は葉が出てくることもないので、しっかり楽しむことができます。秋の桜の晩秋の見ごろは11月下旬から12月にかけて、ということで、この花を楽しむのはもう少し先になります。ですが、若い桜ではすでに秋の花が開花をしています。まだちらほらとしか咲いていないですが、クルマを走らせていてもすぐにわかります。
この四季桜、SS近くの小原北町に住んでいた藤本玄碩という医師が植えたものが親木となるそうで、昭和53年に地区の木に制定されています。ちょうどOBARA SSのスタート地点のすぐ先のコース上には四季桜発祥の地という碑も立っております。

四季桜は現在地区内に1万本もあって、いくつか桜のビューポイントがあります。中でも最大の1200本の四季桜を見ることができる「川見(せんみ)四季桜の里」が有名です。また樹齢100年を超え、愛知県の天然記念物に指定されている「前洞の四季桜」も今回設定されたSSの近くにあります。
OBARA SSのレッキでは小原地区の皆さんから各選手に、四季桜をモチーフにした素敵なプレゼントも渡されていたようです。


ラリージャパンに開花は間に合ったものの、その満開の桜を楽しむにはまだ少し先。今年の満開時期は12月初旬となりそうです。ぜひこの小原の四季桜を愛でに再訪してみてはいかがでしょう?
































