WRC第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン」では、TGR WRCチャレンジプログラムの1期生である日本人ドライバーの勝田貴元選手が躍進。TOYOTA GAZOO RACING WRTのファクトリードライバーとして、11月23日のデイ3でもTOYOTA GR Yaris Rally1 Hybridを武器に5番手争いを展開していました。また、勝田選手に続くWRCチャレンジプログラムの2期生、小暮ひかる選手と山本雄紀選手もTOYOTA GAZOO RACING WRT NGのGR Yarisで初の母国ラウンドに奮闘しています。
8月のWRCラリー・フィンランドでクラッシュを喫し、鎖骨を骨折していた小暮選手は「SS1は楽しめたんですけど、久しぶりのラリーだったので、デイ2は抑えて走りました」と語るように、22日のデイ2をWRC2クラスの9番手でフィニッシュ。さらに「今日はフィーリングがマッチしてきて、自信を持って走れるようになってきました」とのことで23日のデイ3を8番手でフィニッシュしました。
一方、「スタートから(エンジン)ストールしたので、焦りがあったのか、ランナバウトで失敗してすごい見せ物になってしまいました」と笑う山本選手は、21日のSS1をWRC2の11番手でフィニッシュ。さらに22日のデイ2でも「SS2でパンクしてタイムロスしてしまいましたし、その後のスピンでバンパーを落としてしまったりといろいろありました」とのことです。それでも「徐々にペースを上げられたのでポジティブなフィーリングだった」と語るように、山本選手は22日のデイ2を11番手で走り終えていました。
23日のデイ3でも「SS10で切株に足をひっかけてしまって、ステージ中にアームを交換しました」とのことで、約20分のタイムロスにより、クラス16番手に後退。
このように過去2回の大会でレッキに参加しながらも、初のラリージャパンで試行錯誤している2名の2期生ですが、「確実にフィーリングは良くなっているので最終日にはいいタイムを出したい」と小暮選手が語れば、「いろいろありながら全てのSSを走ってきたので、今後に繋げるためにもフィニッシュしたい」と山本選手も語っているだけに、24日の最終日も勝田選手とともに、2名の若武者に注目しましょう。