WRC第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」の最終日、岐阜県恵那市にある岩村町本通りには朝から多くのラリーファンが集まった。昨年に引き続いて、今回も歴史的な町並みの残るこの本通りは、リエゾンとして設定された。
リエゾンは、SSとSSの間の移動区間を言い、リエゾン区間では、他の車と同じように交通ルールを守りながら走ることになる。そのため、ラリーカーを間近で見ることができ、交差点では信号のタイミングによっては目の前にラリーカーが止まって、選手たちへしっかり声援を送ることも可能だ。
一回目のリエゾン走行直前までかかっていた霧が嘘のように晴れ、ラリーカーを迎えることとなった本町通りには、早朝から多くの人が訪れていた。昨年も多くのファンが集まって一躍有名なリエゾンとして認知されたことで、昨年以上の観客で大盛り上がりとなった。
岩村町は、織田信長の叔母にあたる「おつや」が善政を敷き、領民を守ったと伝えられる岩村城があったことから「女城主の里」と呼ばれている。
岩村町では、この本通りにパブリックビューイングやバザーなどの出店があるリエゾン会場を用意し、岩村ならではの「カステラ」や「かんから餅」、日本酒「女城主」も楽しめ、さらには五平餅が食べられる飲食店の出店もある。
今回は、SS18(恵那市SS)からSS19(根の上高原SS)、そしてSS20(恵那市SS)からSS21(根の上高原SS)の2回、リエゾンとしてこのルートが設定され、リエゾン中、各所で打楽器集団「イワムーリャ」や「岩村城女太鼓」の演奏も楽しめた。