10月18日(水)、岐阜県恵那市内の東野小学校の児童に対してラリー教室が開催された。恵那市では、11月19日(日)に、SS18/20恵那SS、SS19/21根の上高原SSが行われる。WRCシリーズ最終戦、最終日のSSとなることから、選手やチームスタッフが今年培ってきたことの集大成がここで披露される。
ラリージャパン当日、東野小学校周辺ではパブリックビューイングやクラシックカー展示、飲食ブースなどのリエゾンイベントが開催される。地元地域が一丸となって観客のおもてなし準備を進めている。
ラリードライバー新井敏弘(あらいとしひろ)選手と槻島もも(つきしまもも)選手が1~3年生の児童37人に対して、ラリー講座を行った。
東野コミュニティセンターで行われたラリー講座では、ラリーとレースの違いや、コ・ドライバーの役割などがクイズ形式で紹介された。恵那市内の地名を例に出し、いつも家族で出かける際には15分かかるような距離を、ラリー競技では5分で到着してしまうことを紹介すると、児童たちから驚きの声が上がっていた。また、フォーラムエイト・ラリージャパン2023のパートナーである学研教室からはクイズを交えながら「未来の車」について学んだ。
ラリー講座の後は、恵那笠置山モーターパークに移動し、新井選手によるデモ走行が行われた。会場には恵那市公式キャラクターのエーナちゃんも駆けつけ、ラリードライバーのドライビングテクニックに興奮しきりだった。アスファルトの路面を白煙をあげてドリフト走行するラリーカーに、児童だけでなく先生たちからも大きな歓声があがった。
デモ走行後はラリーカーを間近で見学し、両選手からラリーカーの特別な装備などについて説明を受けた。
本物のラリーカーに触れ、児童たちは「いつも自分が乗る車と全然違う」「どうやって車を滑らせて走らせているのか」といった感想や鋭い質問を述べて、選手たちを微笑ませ、また、感心させていた。
ラリー教室は、子供たちがラリーを身近に感じ、11月のラリージャパンで東野にWRCのラリーカーが訪れることをより一層楽しみにさせる機会となった。