9月19日(火)、岐阜県中津川市にある西小学校(岐阜県中津川市駒場301-1)でラリー教室を実施した。
中津川市では、11月19日(土)にフォーラムエイト・ラリージャパン2023 SS19/21根の上高原SSが行われる。観戦エリアは、恵那市と中津川市の市境にある恵那山荘周辺(岐阜県恵那市東野2390-165)。
ラリー教室では、まず、集まった児童・生徒へラリードライバー新井敏弘(あらい としひろ)選手と槻島もも(つきしま もも)選手によるラリー講座を行った。この日は天候にも恵まれ暑い日となったが、講座に熱心に聞き入る参加者は違う熱気を感じさせるものであった。
講座の中では、一般道を1台ずつ走り、スピードを競う競技であること、「コ・ドライバー」がコース情報を書き込んだペースノートを使い、「ドライバー」にコースの状況を伝えながら走ることなど、ラリーの特徴や魅力を両選手から分かりやすく伝えられ、子どもたちは興味深そうに聞き入っていた。 時間等の都合により、学研教室と連携した講座は鬼久保での開催はかなわなかったが、千郷小では世界ラリー選手権が、昨年から競技車両をハイブリット化、100%持続可能な合成燃料(非化石燃料)の使用していること、フォーラムエイト・ラリージャパン2023は、水素発電や太陽光発電をつかった大会運営をすることなど、環境にやさしい大会を目指していることを伝え、『未来の車のひみつ』クイズなどを行い、子どもたちが持続可能な社会について考えるきっかけとなった。
講座の後は、グラウンドで全参加者の前でデモランを実施。
と、ここでラリーカーへ搭乗する新井選手のヘルメットに異変が!この日は、デモランを披露する時に新城市の防災ヘルメットを着用していたのだった。新井選手のお茶目な一面を見て、子供達も親近感を覚えたことだろう。 そして、目の前で描かれるその軌跡、体に響くエンジン音の迫力に、声も出ないほどデモランに見入ってしまう子供達の姿から、この日の気温以上の熱量を感じた。
最後に、子どもたちはラリーカーを近くで見て、普段自分が知っている車との違いを探していたように思えた。
ラリードライバーからの解説や間近でラリーカーの走りを見る体験は、子どもたちの心に残ったことだろう。
新城市での「ラリー教室」を通じ、子供達が熱心に聞き入る姿から、「夢」の実現へ向けて大きく成長するきっかけとなってくれたのではないかと感じずにはいられなかった。 そして、昔子供だった人たちの目が、本物のラリーカーや憧れのドライバーを目の前にし、児童・生徒と同じようにキラキラと輝いていたことが印象深い。今回、ラリー教室を見られなかった方たちへ、きっとこの日の熱量で、感動を伝えてくれることだろう。