8月10日(木)、2023シーズン4回目となるラリー教室を開催した。
会場は、愛知県設楽町にある奥三河総合センター体育館とグラウンド(愛知県北設楽郡設楽町田口字アラコ10)。
設楽町の小学校は小規模校であり、学校によってはグラウンドが狭く、教室が開催できないところもあるため、今回は保育園児、小中学生など設楽町全体の子どもに声をかけ、一つの会場に子どもたちを集めて開催した。
設楽町では、11月17日(金)にフォーラムエイト・ラリージャパン2023 SS3とSS6の稲武ダムSSとSS4とSS7の設楽町SSが行われる。観戦エリアは、稲武ダムSSは駒ヶ原分校(愛知県北設楽郡設楽町西納庫字駒ヶ原150-2)で、設楽町SSは天狗棚(愛知県北設楽郡設楽町津具字天狗棚1-48)。
ラリー教室では、まず、保育園児を除く小中学生27人にラリードライバー新井敏弘(あらい としひろ)選手と槻島もも(つきしま もも)選手によるラリー講座を行った。昨年、設楽町でラリーが開催され、実際に観戦した児童たちが「ラリー知っている!」と声を上げたり、昨年リエゾンで旗を振った子どもたちが多くあり「ラリーカー見た!応援した!」など、、設楽町でもラリーそのものの認識がされているようであった。新井選手から男性ドライバーだけでなく、女性ドライバーも増えてきていることから、会場にいる子どもたちに誰でもドライバーになれること、なんでも一生懸命やることが大切であるというメッセージが送られ、子どもたちは真剣な眼差しを向けていた。
講座では、ラリーが一般道を1台ずつ走り、スピードを競う競技であること、「コ・ドライバー」がコース情報を書き込んだペースノートを使い、「ドライバー」にコースの状況を伝えながら走ることなど、ラリーの特徴や魅力が分かりやすく伝えられた。
また、世界ラリー選手権が、昨年から競技車両をハイブリット化、100%持続可能な合成燃料(非化石燃料)の使用していること、フォーラムエイト・ラリージャパン2023は、水素発電や太陽光発電をつかった大会運営をすることなど、環境にやさしい大会を目指していることを伝えると共に、フォーラムエイト・ラリージャパン2023のパートナーである学研教室と連携し、『未来の車のひみつ』クイズなどを行い、子どもたちが持続可能な社会について考えるきっかけとなった。
講座の後は、グラウンドで保育園児を含む総勢67人の前でデモランを実施。保育園児からは「がんばってー」とかわいらしい声援が上がり、子どもたちは迫力あるラリーカーの走りと音を体感し、大興奮の様子であった。プロドライバーによるテクニックに、子どもも駆け付けた地域住民の皆さんも熱い視線を送っていた。
最後に、子どもたちはラリーカーを近くで見たり、運転席に座ったりして、ラリーカーを肌で体感した。
今回のような経験は、よりラリーを身近に感じ、子どもたちにラリーについて関心を持ってもらうきっかけになっただろう。11月のラリージャパンでは、多くの子どもたちが声援を送る姿が見られそうだ。