TGRのラトバラ代表がRally1で実戦登場!
8月3日(木)~6日(日)の4日間、WRC第9戦ラリー・フィンランドがフィンランド・ユバスキアを中心とする22SS・320.56kmの競技区間で実施される。
フィンランド・ユバスキアといえば、TOYOTA GAZOO Racing WORLD RALLY TEAMがファクトリーを構える本拠地だ。また、もはや無双の速さをみせるカッレ・ロバンペラとコ・ドライバーのヨンネ・ハルットゥネンもユバスキアが出身地なのだ。まさにホームラリーとなるTOYOTA GAZOO Racing WORLD RALLY TEAMなのだが、なんとチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラが選手としてエントリーしている。車両はGR YARIS Rally1 HYBRID 97号車だ。
「ラリー・フィンランドは、チームにとって常に特別な大会です。今年は私自身がWRCイベントに再び出場できることになったので、特別な思いがあります。ドライバーとしての目標は、速く走ることもさることながら、何よりもまず経験を楽しむことです」と抱負を語っている。
チャンピオン街道をひた走るロバンペラは「自分たちにとってのホームラリーは、他のラリーと少し違う感じがします。自分の地元での開催ですし、チームにとってもホームラリーであるからです。だから、他のラリー以上にエキサイティングですし、ファンの皆さんからの大きなサポートを受けることもできるので、優勝するためにベストを尽くして戦うつもりです。ただし、それと同時にチャンピオンシップのことも考える必要があり、せっかく築いたリードを無駄にしないようクレバーに戦わなければなりません」と慎重なコメントだ。
いっぽう、地元と言えばHYUNDAI SHELL BOBIS WORLD RALLY TEAMのエサペカ・ラッピ組、さらにスニネン組もフィンランド出身ペアであり地元のラリーだ。絶好調のロバンペラにいかにプレッシャーをかけられるか、注目だ。ラッピは「この週末、フィンランドで優勝したい。エストニアではいい戦いができたし、フィンランドでもまた混戦に加わりたいね」と高い目標を掲げる。
また、M-SPORT FORD WORLD RALLY TEAMのオット・タナックはまさかのエンジン交換ペナルティで自国開催ラリーでの優勝をラリー開始前から失った翌週のラリーとなる。「フィンランドは一般的にエストニアよりも厳しいラリーとなる。でも、これまでもフィンランドでのラリーを楽しんできたし、これまでも良いパフォーマンスを見せてきた。エストニアはとてもタフで、残念ながら必要なポイントを獲得することはできなかったが、僕たちは、ラリー・フィンランドのシェイクダウンで可能な限り最高のフィーリングを見つけることに今は焦点を当てている」と戦闘モードのタナックだ。
勝田貴元は「自分はフィンランドの道でラリードライバーとして成長してきたので、第二の故郷でのラリーだと思っています。ステージのスピードに関してはエストニアと似ていますが、路面のグリップが全体的に高いためフィーリングは大きく異なります。前戦のエストニアよりもスピードを改善したいですし、今週のテストでは、エストニアでなぜ上手くいかなかったのかを理解し、フィンランドの道にマッチしたクルマのセットアップを見つけることができました。今回はラリーを楽しみ、できる限りプッシュしていきたいと思います」と、残念な戦いとなったエストニアからの復調を狙う。ぜひ表彰台にを目指してほしい!