O・タナックの母国エストニアで展開されるハイスピードのグラベルラリー
7月20日(木)~23日(日)の4日間、WRC第8戦「ラリー・エストニア」が開催される。
北欧のバルト三国のもっとも北に位置するエストニアは、Mスポーツ オイット・タナックの母国だ。ドライバーズタイトル争いでは140ポイントのロバンペラ(TGR)、99ポイントのエバンス(TGR)、98ポイントのオジエ(TGR)に続いて97ポイントの4番手。母国ラリーで一矢を報い、チャンピン争いに食らいついていきたいところだ。
「イベント前のテストなど、ラリー・エストニアに向けて良いマシンを作り上げるために可能な限りの努力をしてきた。シーズン後半戦に向けて、チャンピオンシップを手放すわけにはいかない」とタナックは豊富を語っている。
一方でお隣フィンランドを母国とするポイントリーダー、TOYOTA GAZOO Racingのカッレ・ロバンペラも迎撃態勢は充分のようだ。
「ラリー・エストニアは、間違いなく自分のお気に入りのイベントのひとつ。ハイスピードで流れるようなコーナーが続くコースは自分のドライビングスタイルにとても合っている。このラリーにはいい思い出があり、いつも楽しんでいる。あまり経験のなかった2020年大会でも表彰台を争うことができた。2021年はWRC初優勝を獲得した特別な大会になった。昨年は天候が自分たちに味方したので、今年も金曜日はステージの出走順がトップということもあり雨に恵まれることを願っている。他のラリーと同じように今回もまた優勝したい」と自信をうかがわせている。
エストニア南部に広がる未舗装路は高速コーナーが多い一方で、砂利が多く滑りやすく、深い轍(わだち)が刻まれることが多いという。また、大ジャンプも多く、ドライバーにとっては一瞬の気も抜けないチャレンジングなラリーだ。ロバンペラが語るように、昨年は天候にも左右されたラリー・エストニア。2023年はどんな展開が待っているのだろうか!?
2022年は1位ロバンペラ、2位エバンス、3位タナックという結果だった。