WRC 第7戦サファリ・ラリー・ケニア【プレビュー】

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2023.06.20

勝田貴元、2021年・2022年に続く表彰台獲得となるか!?

ケニア独特の市街地をリエゾンとして走るエバンス。（Red Bull Content Pool)

6月22日（木）～25日（日）の４日間、ケニアでWRC第7戦サファリ・ラリー・ケニアが開催される。
2002年以後中断され再開となったサファリ・ラリーは、2021年にセバスチャン・オジエが優勝、2022年はカレ・ロバンペラが優勝と、TOYOTA GAZOO Racingの連勝となっている。特に2022年は1-2-3-4フィニッシュと完勝。2023年も同様の結果を出したいところだ。

砂漠を攻めるセバスチャン・オジエ。ボンネットのエアアウトレットから砂が噴き出ているのがよくわかる。（Red Bull Content Pool)

「サファリ・ラリーは過去2年間、我々にとって本当にエキサイティングなイベントでした。そしてもちろん、今回も良い結果を出したいと思っていますが、それが簡単なことではないことは分かっています。昔のサファリ・ラリーはWRCで最も長く、過酷で、他のラリーとは大きく異なり耐久色が強く、クルマにとってステージを走りきることが本当に難しいラリーでした。そして現代のサファリ・ラリーもそのスピリットは変わりません。エンジニアやメカニックにとっては、コンディションの変化に対応するためにクルマを準備する忙しい1週間となります。そしてドライバーは、路面が酷く荒れているときは我慢し、適切なタイミングでハードにプッシュするなど忍耐力が求められます。4人のドライバーは全員、ケニアで成功するために必要な力を示してきましたし、挑戦する準備はできています。」と、TGRのラトバラ監督はサファリ・ラリーへの展望を語っている。

ケニアの砂漠を攻めるヒョンデのマシン。もはや誰のマシンか判別不能なほどのハードコンディションだ。（Red Bull Content Pool)

一方、前戦のラリー・イタリアサルディニアでようやく今季初優勝となったヒョンデ勢だったが、これまでの堅実なポイント獲得によりマニュファクチャラータイトル争いは2番手につけ、TOYOTA GAZOO Racingとの差はわずか23ポイントだ。エースのヌービルは絶好調。ケニアでの激しいバトルが予想される。

2022年はセバスチャン・ロウブが参戦していたフォードMスポーツ。今年はタナク組／ルーベ組／セルデリディス組の3台がエントリー。（Red Bull Content Pool)

３回目となるサファリ・ラリーだが、ルートの多くは昨年と同様のルートがほぼ踏襲されている模様。天気予報によれば雷雨も予想され、乾いた大地が一気にドロドロの沼地となる非常に困難なコンディションとなる可能性も。また、野生動物も多い地域なだけに、予想もできない悪条件が選手を悩ませることになるかもしれない。
SS1は22日（木）日本時間20時より、WRC+ ALL LIVEにて視聴が可能だ。