約50kmのロングSSがDay2に登場!
2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦「ラリー・イタリア サルディニア」は6月1日(木)~4日(日)イタリアのサルディニア島を舞台に19のSS(SS距離322.75km/総走行距離1170.06km)で争われる。
ラリー・イタリア サルディニアはラリー・ポルトガルに続くグラベルラリー(非舗装路面)となる。サルディニアのグラベルはWRCの中でも特に過酷なことで知られる。高速かつ道は細く、ステージ脇には木々や岩が迫る。また、路面は砂で覆われており、出走順が早いドライバーには路面の掃除役が強いられ、アタックには非常に不利な状況だ。しかし、ステージの2回目の走行になると表面の砂が飛ばされ、こんどは硬い岩盤が露出する。気温も30度を越える状況となり、タイヤにもエンジンにも車体にも大きな負担となる。もちろん、ドライバーは高い緊張状態を保ち続けなければならない。
また、Day2にはSS4とSS7に、なんと49.5kmの超ロングSSが待ち受ける。この難関を無事に乗り越えることができるのか!?
エントリーは、トヨタガズーレーシングWRTがセバスチャン・オジエ組/エルフィン・エバンス組/カッレ・ロバンペラ組の3台がワークスエントリー。勝田貴元は4台目としてドライバーズポイント争いに加わる。
トヨタガズーレーシングWRCのヤリ-マティ・ラトバラ代表は「サルディニア島でどのようなパフォーマンスを発揮できるのか、とても楽しみです。昨年のこのイベントでは少し苦戦しましたが、それ以降、荒れたコンディションのグラベルラリーを戦うためにGR YARIS Rally1 HYBRIDに多くの改良を加えてきましたし、メキシコやポルトガルではその効果が発揮されました。例年、サルディニアはポルトガルよりも暑くなりますが、今年は金曜日のモンテ・レルノのステージが50km近くもあり、これほど長いステージは2014年以来です。そのため、特に再走ステージではタイヤのマネージメントが重要になるでしょう。カッレは今回出走順が1番手となるため、非常に不利な条件での走行になる可能性がありますが、セバスチャンとエルフィンは出走順が良いので、彼らが優勝争いに加わることを期待しています。また、ポルトガルでいいパフォーマンスを発揮した貴元の戦いも、非常に楽しみです」と語っている。