カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が今シーズン初優勝
2023年5月12日(金)~14日(日)の3日間、ポルトガル・ポルト近郊マトジニョスのサービスパークをベースとするラリー・ポルトガルが、19のSS(SS走行距離325.35km)で争われた。
今シーズン最初のグラベルラリー(未舗装路によるラリー)になるとともに、名物「FAFE(ファフェ)」の大ジャンプで知られる、豪快であり過酷な消耗戦だ。
ラリーは初日から2022年チャンピオンのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が首位に立ち、その後も終始2番手につけるダニ・ソルド/カンディード・カレラ組(ヒョンデi20 Nラリー1)に54.7秒差をつけて完勝。今季初優勝を飾った。
「この勝利を長い間待ち望んでいました。ここポルトガルで再び優勝し、トップに返り咲くことができて本当に嬉しいです。攻めの姿勢を貫いてきたヨンネとチーム全員に感謝します」とロバンペラ。
一方、今季はスポット参戦ながら2位表彰台を獲得したダニ・ソルドは「この勝利は君のためだ、クレイグ。今回、とてもいい走りができた。クレイグに感謝したい。彼はラリー中ずっと僕と一緒だった。僕を限界にまでプッシュしてくれた。この表彰台は彼のお母さんとお父さんに捧げたい。彼のためにこのヘルメットをかぶることを約束していた。彼らに心から感謝したい」と、クロアチアラリーのテストランで事故死した盟友のクレイグ・ブリーンへの思いを語った。
期待の勝田貴元は、SS1を5番手、SS2を3番手と好調な走りを見せて表彰台が期待されたが、SS3に向かう途中にマシントラブルが発生し痛恨のデイリタイア。それでもチームはマシンを修復し、2日目から競技に復帰。最終的に総合33位でフィニッシュした。