セバスチャン・オジエがキャリア7度目のラリー・メキシコ制覇!
3月16日(木)~19日(日)、今シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリーとなるWRC世界ラリー選手権第3戦ラリー・メキシコがメキシコ第5の都市レオン周辺の山岳地帯で開催された。
ライバルが次々とクラッシュやトラブルで脱落していくなか、最終SSまで安定した走行を披露したTOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝。今季2勝目を飾るとともに、自身7度目となるWRCメキシコ戦勝利となった。
「この週末はクルマが素晴らしく、我々とチームにとって欠点のないラリーだった」とオジエ。ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)に3ポイント差をつけてドライバーズ選手権でも首位を走っている。
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)とエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)は最終パワーステージまで緊迫した2位争いを繰り広げたが、最終的にわずか3.3秒差でヌービルが2位を獲得した。
ラリー2日目午前中のSS11では、それまで首位を走っていたエサペカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)が電柱に激しく衝突するアクシデント。これにより電柱が倒れコースをふさぎ、そのままSS11がキャンセルとなった。また、これが原因により同コースを使用する午後のSS15もキャンセルとなっている。
TOYOTA GAZOO Racing WRTの勝田貴元はSS5でコースオフし、これによりDay2をデイリタイアとなった。その後、チームメカニックによる修復作業によりマシンは見事に復活してDay3から戦列に復帰。最終日もパワーステージまで走り切った。「クルマを直してくれたチームに感謝しています。自信と良いフィーリングを取り戻すのは簡単ではありませんでしたが、再出走後は最後までラリーを走りきり、多くの異なるステージで経験を積むことができたので良かったです。次回はクルマからもっとパフォーマンスを引き出し、良い結果を出せるように頑張りたいと思います」と勝田貴元。
■ドライバーポイントランキング(第3戦ラリー・メキシコ終了時点)
1位 S・オジエ 56
2位 T・ヌービル 53
3位 K・ロバンペラ 52
4位 O・タナク 47
5位 E・エバンス 44
6位 C・ブリーン 19
7位 D・ソルド 17
8位 E・ラッピ 15
9位 勝田貴元 8
10位 P・ルーベ 8