ラリージャパン2024実行委員会は、FIA世界ラリー選手権フォーラムエイト・ラリージャパン2024の開催に際して、環境保全の必要性を認識し、その責任を果たすため環境負荷の把握、最小化に取り組みます。また、関係者と環境配慮の価値観を共有し、意識向上に努め、環境に配慮した持続可能な大会運営を目指します。
ラリージャパン 2024環境政策は、私たちの、環境配慮に関する全体的な方向を示すものです。
私たちは、フォーラムエイト・ラリージャパン2023において、FIA(国際自動車連盟)環境認証プログラムの最高ランクとなる3つ星を獲得しました。このプログラムは、世界中のモータースポーツとモビリティの利害関係者が環境パフォーマンスを測定し、向上させる支援を目的に、 「環境マネジメント」「エネルギーの使用」「廃棄物管理」等の17セクションの審査を受け、3段階で格付けするものです。
◆ラリージャパンでカーボンニュートラルを体感「カーボンニュートラル体感エリア」を実施
「カーボンニュートラル体感エリア」
①ミライのクルマづくりへの挑戦
・WRCで使用する持続可能燃料(協力:P1 Fuels)
・スーパー耐久に参戦するCN車両展示(協力:マツダ株式会社、トヨタ自動車株式会社)
②カーボンニュートラルな社会を体験
・水素足湯(協力:豊田通商株式会社)
・足こぎ発電で水素づくり(協力:トヨタ自動車株式会社)
③カーボンニュートラルな社会インフラ
・カーボンニュートラルな電気(Moving e、FCオフィスカー等) (協力:トヨタ自動車株式会社)
・SS運営もカーボンニュートラルに(一部のSSの大会運営・観戦エリア) (協力:TOYOTA MIRAI CLUB)
◆クリーンエネルギーを使用した大会運営
水素発電や太陽光発電などのエネルギーに加え、グリーン電力証書を活用し、ラリージャパンで使用する全ての電力を100%クリーンエネルギーで賄います。
<グリーン電力証書とは?>
再生可能エネルギーにより発電された環境価値を第三者機関(一般財団法人日本品質保証機構)が承認した証書。証書を購入することによって、証書に記載された電力量相当分がグリーン電力を利用したとみなされる。
◆環境に優しい素材の積極的な使用
大会で使用する素材には、環境配慮素材を積極的に活用した。
・飲食ブースで提供する器類は脱プラスチック素材を使用
飲食ブースでは脱プラスチック素材を積極的に取り入れた。豊田スタジアムのキッチンカーでは、大会パートナーである株式会社アクトの協力により、食べられなくなったお米を活用した「ライスレジン」と呼ばれるカトラリーを使用した。
・マーシャルやボランティアなどが着るタバードには再生プラスチックを使用
◆地元の小中学生への環境教育
関係自治体(愛知県豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、岐阜県恵那市、中津川市)の小中学生に対して、ラリーの魅力を伝えるとともに、持続可能な社会を考える機会を提供した。
ラリージャパンの開催をきっかけに、環境に対する理解を深める講座を行ってきた。この講座は、ラリーの魅力を伝えるだけではなく、未来をつくる子どもたちに、持続可能な社会を考えるきっかけ作りが目的である。
・ラリー教室を通じた環境学習
➣全10回、13校の小中学生に対して実施
◆山林の保全
大会を通じて、山村の魅力を国内外に発信し、森林が果たす役割を伝えた。
ラリージャパンの特徴は、愛知県及び岐阜県の林道を活用した競技コース。先代から受け継がれ、今もなお人の手によって守られてきた山林があるからこそ、綺麗な紅葉を背景にラリーカーが山を走り抜ける。山林を保全していくことが、カーボンニュートラルを達成するうえでも非常に大切であるため、山が果たす役割を観客や地元の小中学生等に伝えた。