勝田貴元選手、ポディウムフィニッシュおめでとう!

オット・タナク、今季限りでのヒョンデ離脱を発表。2023年の契約残るも早期解消

WRC
as-web.jp

 10月23日、ヒョンデ・モータースポーツは、オット・タナクが「一身上の都合により」2022年シーズン限りで同陣営を離脱することを明らかにした。

 2019年のWRC世界ラリー選手権シリーズチャンピオンであるタナクは、週末に行われた第12戦ラリー・スペインを総合4位でフィニッシュした数時間後、韓国メーカーと袂を分かつ旨を発表。これに続き、所属チームであるヒョンデ・シェル・モビスWRTも声明を発表し、彼が今季限りでチームを離れることを確認した。

 これによりタナクのヒョンデでのWRC参戦は次戦、シーズンフィナーレの『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』が最後となる予定だ。

 ティエリー・ヌービルとともにヒョンデの“ダブルエース”として活躍してきたタナク。彼はトヨタでドライバーズタイトルを獲得した翌年にドイツ、アルツェナウに拠点を置く韓国メーカーのチームに加入した。以来計5勝を挙げ、そのうちの3勝を“ラリー1規定”が導入された2022年シーズンにマークしている。

 ヒョンデ・モータースポーツは彼のチーム離脱について、声明で次のように説明した。

「タナクが3シーズンを過ごしたヒョンデ・モータースポーツと別れることを決めたのは、ヒョンデが2023年のクルーラインナップを検討していた時期です。チームはドライバーの要望を尊重し、時には困難に直面しながらも、多くのポジティブな瞬間をともに過ごしたことを振り返っています」

 チームの副代表を務めるジュリアン・モンセは、「オット(・タナク)のチーム離脱は残念なことだが、我々が受け入れ、尊重しなければならない決定である」と語った。

「彼は間違いなく、WRCでもっとも優れたドライバーのひとりだ。私たちは3シーズンにわたり、ともに勝利を収め、幸運にもそれを直接体験することができた」

「振り返れば、ちょっとしたジェットコースターのようなものだった。一緒に仕事をした最初の年はCOVID-19パンデミックの影響を受け、今年は新しいハイブリッドルールに関連する数々の問題に直面した。それらは確かに困難だった。その中でオットは真のリーダーシップを発揮し、自分自身とチームのために改善点を見つけ、勝利の道へと導いてくれた」

「最近、私たちはヒョンデi20 Nラリー1で前向きな勢いをつけている。彼がいなくなるのは寂しいが、我々にとっては再編成と再建の機会でもある。2023年のクルー構成についてはすでに真剣に考えていたため、もちろん今回の決定は望んでいたものではない。だが、来シーズンに向けてさまざまな可能性が開けてきたと考えている。私たちはオットとマルティン(・ヤルヴェオヤ/コドライバー)の今後の活躍を祈っている」

マルティン・ヤルヴェオヤ(左)、ジュリアン・モンセ(中央)、オット・タナク(右) WRC第9戦イープル・ラリー・ベルギー優勝時

■タナク「新たなチャレンジに踏み出すべき段階にきている」

 対するタナクは、「新しいことをする時期が来た」と2022年シーズン前に交わした複数契約を破棄し、早期離脱する理由を説明した。

「これは個人的な決断であり、慎重に検討し、チームを尊重した上での決断だ。しかし、僕は自分のキャリアの中で、新たなチャレンジに踏み出すべき段階にきていると感じている」

「過去3シーズン、僕たちは良いパートナーシップを築いてきたし、ともに達成したことを誇りに思っている」

「僕たちは困難な時期を乗り越えるために一緒に努力してきた。そして、今年僕たちが示したように、それは正しい方向に進んでいる」

「今シーズンの後半は、物事がうまくいったときに達成できるパフォーマンスレベルを示すことができたが、僕にとっては新しいことをする時期が来たんだ。チームの理解に感謝している。また、彼らの健闘を祈っている」

 既報のとおり、ヒョンデ・モータースポーツは今シーズン、ダニ・ソルドと3台目のヒョンデi20 Nラリー1をシェアしたオリバー・ソルベルグと2023年シーズンの契約を結ばないことを発表済み。これに加えてタナクの離脱が決まったことで、来シーズンに向けて大幅なラインアップ入れ替えがあると考えられる。

オット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第7戦ラリー・エストニア
2連勝でシーズン3勝目を挙げたオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第9戦イープル・ラリー・ベルギー

OFFICIAL SNS

フォーラムエイト・ラリージャパン2022公式SNS