9月8日に開幕したWRC第10戦アクロポリス・ラリーギリシャは、SS1として首都アテネのオリンピック・スタジアムに特設したスーパーSSを実施。2台が同時にスタートして争うこのステージの観戦席には、6万4500人の熱狂的な観客が集まりました。
今年で50周年を迎えるWRCは1972年に創設され、その際にも選手権に含まれていた歴史あるアクロポリス・ラリーは、昨年WRCカレンダーに復帰を果たしましたが、オリンピック・スタジアムでWRCのスーパーSSが行われたのは2006年以来となりました。ラリーの拠点となるラミアからアテネまでは150kmほど離れていますが、アテネ・スーパーSSは、イベントのハイライトとして開幕前から大きな話題に。この日はギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相が、フォード・フィエスタ・ラリー3でみずからコースを試走したほか、スタートセレモニーではスタートフラッグを振り、競技者たちを送り出しました。
このスーパーSSでトップタイムをマークし、最終的にラリーでの優勝も飾ったヒョンデのティエリー・ヌービルは「こうあるべきという姿。自分たちや、今日集まってくれたすべてのスペクテイターのために、このような舞台を設定してくれた主催者は、本当に見事でした。WRCのイベントにこれだけの大観衆が集まるのだということを世界に示してくれましたし、ほかのイベントでもこのような光景がもっと見られるべきだと思います」と絶賛した。
協力:RALLYPLUS.NET 写真: Acropolis Rally、Red Bull