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前日のトップ3が脱落する大波乱のデイ3。サバイバルと化したWRCギリシャでヒョンデ勢が1-2-3

WRC
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 9月10日(土)に行われたWRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ3は大荒れの展開に。セバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)をはじめとする前日のトップ3が揃って脱落したほか、さまざまなアクシデントが選手たちを襲う“サバイバル”の様相を呈した1日となったなか、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が新たなラリーリーダーとなっている。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合7番手だ。

 ギリシャのラミアを中心にSS8からSS13まで、合計6本のSSで争われた今季第10戦のデイ3は今大会最長の1日。コンディションは1日を通してドライに保たれ、気温は40度近くにまで達した。

 デイ2にステージベストを4本記録し、総合首位で競技3日目を迎えたMスポーツ・フォードWRTのローブは、この日もSS8で2番手タイムを記録する好スタートを切ったかに見えた。しかし、続くSS9を前にしてオルタネーターのベルトが破損。コドライバーのイザベル・ガルミッシュとともにロードセクションで30分以上を費やして修復にあたったが、健闘むなしくデイリタイアとなってしまう。

 9度のワールドチャンピオンと1.7秒差の総合2番手で競技3日目に入ったピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)にも試練が待ち受ける。彼はオープニングのSS8で滑りやすい路面に苦戦。約20秒をロスし総合3番手に順位を落とした。さらに、続くSS9では左フロントを側溝に落とした際にタイヤがパンクし、フェンダーにも大きなダメージを負ってしまう。これらのアクシデントにより7番手までポジションを落とすこととなった。

 前日ワン・ツーのMスポーツ勢が揃って脱落するなか、SS9でベストタイムを記録して総合首位に躍り出たヌービルは、続くSS10とミッドデイサービスを挟んで行われた午後のSS11も制す安定した走りを披露する。残るふたつのステージについても4番手、2番手タイムで走破した彼は、総合2番手につけた僚友オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)に27.9秒の差をつけ首位でデイ3を終えている。

「僕たちにとって素晴らしい1日だった」とラリー1カーでの初優勝まで残り3SSを残すのみとなったヌービル。

「午後はマシンにトラブルが発生して少し大変だったけど、何とか乗り切って今ここにいる。バッテリーの電圧に関するアラームが出たが、大丈夫そうだ」

エサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
エサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
SS9でのパンクにより左フロントが大きく壊れたフォード・プーマ・ラリー1(ピエール-ルイ・ルーベ) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

 

SS9でのパンクにより左フロントが大きく壊れたフォード・プーマ・ラリー1(ピエール-ルイ・ルーベ) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

 

ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

■選手権首位のロバンペラがクラッシュ

 SS8でベストタイムを記録したタナクは、ルーベが脱落したSS9で総合2番手に順位を上げたが、午前中最後のステージとなったSS10でエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)に逆転を許し3番手にポジションダウン。その後、僅差での2番手争いが続くなかで、ラッピのクルマに燃料供給系のトラブルが発生しSS12でデイリタイアとなったことから総合2番手の座を取り戻している。

 ラッピの脱落によって総合3番手にはダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)が浮上。これによりヒョンデ勢が残り1日となった時点でワン・ツー・スリー体制を築くこととなった。ふたたび集結した“ヒョンデ艦隊”を追うのはTGR WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)だ。彼は首位からは1分ちょうどの後れを取っているが、3番手ソルドとは7.1秒差であることから、最終日での逆転ポディウムを狙う。

 デイ3序盤に大きく遅れたルーベはトップから2分40秒遅れながら総合5番手でフィニッシュ。初日にパンクで後れを取った僚友クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)が約1分差で6番手に続く。勝田はそこから54秒遅れての総合7番手となっている。総合8番手はWRC2リーダーにつけるエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)だ。

 選手権リーダーのカッレ・ロバンペラは、総合9番手で迎えたSS9でクラッシュを喫しトヨタGRヤリス・ラリー1のリヤを壊してしまう。それでも競技を続行した彼は日中のサービスで復活したマシンで午後の3SSを走り切り、総合19番手でデイ3を走破している。

 一方、Mスポーツのガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)は、総合6番手を走りながらSS11でマシントラブルが発生しデイリタイアに。また、母国戦に臨んだジョルダン・セルデリディス(フォード・プーマ・ラリー1)も、同じくSS11で電気系トラブルによりデイリタイアを余儀なくされた。

 都合4台がリタイア、さらに2台がアクシデントで順位を落とす波乱の1日となったデイ3を終えたアクロポリス・ラリー・ギリシャは11日(日)に最終日を迎える。デイ4は、ラミアのサービスパークを中心にSS14から3本のステージをミッドデイサービスを挟んで走行する予定。今戦も最終ステージ(SS16)はパワーステージに設定されており、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスポイントが与えられる。3本のSSの合計距離は45.06km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は208.88kmだ。

オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

 

オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

 

エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

 

ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

 

勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

 

クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

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