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勝田貴元、メカトラブルなど多くの困難を乗り越え5位入賞「気持ちよく走れるようになってきた」/WRCベルギー

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 トヨタのドライバー育成プログラム、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、8月19~21日にベルギーのイープルを中心に開催された、WRC世界ラリー選手権第9戦『イープル・ラリー・ベルギー』に出場。数々の困難を乗り越えて総合5位入賞を果たした。

 コドライバーのアーロン・ジョンストンとともに、道幅が狭いうえに高速区間が多く、さらにインカットによる砂や泥の流失によってグリップレベルが大きく変わることから“難関ターマック(舗装路)ラリー”として知られるイープル・ラリーに挑んだ勝田。その難しさは昨年、同地でクラッシュを喫した彼自身がよく理解している。

 なお、今年はカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)やティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)といった有力ドライバーたちが、ステージとなった農道の脇に掘られている側溝の餌食となった。

 チームメイトのロバンペラがデイリタイアを喫した競技初日、勝田にとってもこのデイ1は困難な1日となった。午前のセクションではトランスミッションのトラブルによってスロー走行を余儀なくされ、タイムを数分失ってしまう。また、午後は降雨を予想しレインタイヤを中心としたタイヤを選択してステージに臨んだことが裏目に。雨が降らなかったことでさらにタイムを失い、総合18番手でデイ1を終えることとなった。

 しかし、終日ドライコンディションとなった翌日のデイ2では一転、勝田は自信を持ってトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブ。オープニングのSS9で4番手タイム刻むとその後も調子良くラリーを進めて、日中のサービスまでに総合7番手まで順位を挽回してみせた。

 午後はいくつかのステージでハイブリッドシステムが作動しないトラブルに見舞われながらも、SS13でふたたび4番手タイムマークした。SS14とSS16でも5番手タイムを記録するなど好調な走りを維持し、順位を総合6番手に上げて2日目を終えている。

 最終日はハイブリッドのトラブルが再発するも、集中力を切らすことなく走行した勝田。ライバルの離脱により総合5位に順位を上げて迎えた最終パワーステージでは5番手タイムを刻み、ボーナスの1ポイントを入賞ポイントに加えてみせた。

 なお、前戦のラリー・フィンランドまではロバンペラと勝田のふたりだけが、開幕戦モンテカルロから総合10位以内の順位でフィニッシュし続けていたが、今回のイープルでロバンペラが初日にデイリタイアを喫し総合62位でのフィニッシュとなったことから、この記録を維持しているのは勝田だけとなった。彼は第2戦スウェーデン以降、8戦連続で総合6位以上のリザルトを記録している。

勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第9戦イープル・ラリー・ベルギー
勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第9戦イープル・ラリー・ベルギー

 

■次のターマック戦では「もっとプッシュできると思う」と勝田

 勝田はベルギーでの戦いを終えて、「このラリーを最後まで走り切れたことを、うれしく思います」とコメントした。

「初日は残念ながらトラブルに見舞われ、完全にストップする直前でしたが、幸いにも競技を続けることができました。問題を解決してくれたチームに感謝しています。その後は、最後まで走りきることができたので良かったです」

「土曜日は、自分にとって非常にポジティブな1日でした。ペースを上げようと試みましたが、すべてがうまくいっている時は、クルマにもドライビングにも自信を持つことができるものです。イープルまでの3戦は、昨年とても難しく感じられたラリーでしたが、今年はその3戦をポイント圏内でフィニッシュできたので良かったです」

「このラリーを戦い終えて、舗装路面でもこのクルマで気持ちよく走れるようになってきているのは、この後に2戦あるターマック・ラリーを戦う上でとても良いことですし、次のターマック・ラリーであるラリー・スペインでは、もっとプッシュできると思います」

 プログラムのインストラクターを務めているユホ・ハンイネンは、勝田のターマックでのドライビングの向上に満足していると述べ、彼にとって「大きな自信になる」と語った。

「ラリーの序盤は貴元にとって困難なものだった。クルマに自信を持ち切れず、路面のグリップ変化にも悩まされ、午後はタイヤ選択のギャンブルを試みるもうまくいかなかった。しかし、金曜日に起きたトラブルを乗り越え、土曜日の朝にはとてもいいスタートを切ることができ、その後も順調にいいタイムを刻んでいった」

「ハイブリッドシステムに発生した問題が順位に影響しなかったのは不幸中の幸いと言える。総合5位でフィニッシュし、パワーステージでも5番手タイムを獲得できたのは、とても多くの問題が起きていたことを考えれば本当に良かったと思う」

「貴元が昨年、そして前回のクロアチアと比べてもターマック・ラリーでのドライビングを大きく向上させていることに、私はとても満足している。シーズン終盤に控えるふたつのターマック・ラリーに向けて、大きな自信となったはずだ」

 開幕から9戦連続入賞中の勝田を待ち受ける次戦は9月8日から11日にかけて、ギリシャで開催されるグラベル(未舗装路)イベント、WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャだ。荒れた路面が特徴の同ラリーは例年気温も高いため、クルマやタイヤだけでなく選手たちとっても非常にタフな一戦となる。

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