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【観戦ガイド】ラリージャパンをとことん楽しもう! 〜vol.3 アイテナリーの読み方

WRC

「WRCラリージャパン」もカウントダウンに入りましたが、まずはイベントに先立ちリリースされる 「アイテナリー」をうまく読み解けば、観戦スケジュール組み立てにバッチリ活用できるということで、本誌でもおなじみの古賀敬介さんがとくに重要なところ抜き出して解説してくれました!

TEXT:古賀敬介(Keisuke KOGA) 協力:AUTOSPORT

サーキットレースと同じようにラリーにもタイムスケジュールがあります。ただ、ラリーの場合は同じコースを周回するのではなく、サービスパーク(サーキットで言うピット) などが置かれるヘッドクオーター(本部)をベースとし、その周辺に点在するSS(スペシャルステージ)を巡回しながらイベントが進んでいくので、別途「アイテナリー」(itiner ary)と呼ばれる行程表もあり、それをもとに競技が進みます。シェイクダウンの日、1日目、2日目、3日目という具合に、日にちごとに「サービス(整備作業)は何時何分まで(に終える)」「1台目は何時何分にここをスタートする」「パルクフェルメ(車両保管場所)には何時何分までに入れる」といったことを記したものです。これをもとにチームは週末の進行を含めた戦略を考えていくわけですが、観る側も「どう観ていくか」の参考にすることができます。たとえば、マシンを近くでガッツリ見たいのなら、サービスパークにクルマはいつまでいて、いつ帰ってくるのか、についてはこれで一目瞭然というわけです(逆に遅れていたら、何らかの事態が発生……ということになります)。

【SSスタート時刻】タイムカードでの“出退管理”あり!

Photo:TOYOTA

ラリーは「TC」(タイムコントロール) で時間管理されています。TCはSSやサ ービスの前後に設けられており、各車は定められた時刻に通過し、カードに記録を受けないと、タイムペナルティを科されてしまいます。アイテナリーの右端の時刻は1台目の予定通過時刻。2台目はそこから走行間隔により1~3分遅れで設定されています。

【タイムコントロール(テクニカルゾーンIN)】“帰庫”の前のチェックポイント

Photo:TOYOTA

SSを走り終え、サービスパークに戻ってきたクルマはそのまま直接自分のチームのサービスに入れるわけではありません。サービスの直前には「パルクフェルメ」(車両保管)または「リグループ」(走行順および間隔の調整)が設けられており、そこでドライバーは一時的にクルマを止め、エンジニアやメカニックにクルマの状態を伝えたりします(「テクニカルゾーン」)。同時にメディアの取材にも対応した後、決められた時間にTCを通過してからサービスに入ります。

【サービスIN/OUT】メカも時間と格闘!朝は作業時間15分

Photo:TOYOTA

サービスパークでのサービスは朝から晩までフルに走る日の場合、1日に3回設けられていることが多いです。そのうちパルクフェルメを出た直後の朝の作業時間はたった15分。天候に合わせたセッティングの小変更が主ですが、トランスミッション交換といった大がかりな作業を行なうこともあります。決められたサービスアウト時間に遅れないようにクルマを送り出さないとタイムペナルティを科せられるので、メカニックも常に時間と戦っています。

【リエゾン】クルマの移動区間 〜要・交通規則順守〜

Photo:TOYOTA
Photo:TOYOTA
Photo:RED BULL

クローズされた一般道を使う「SS」でタイムを競うのがラリーの最大の特徴で、サービスパーク‐SS間、SS‐SS間の移動には公道を使います。この移動区間は「リエゾン」または「ロードセクション」と呼ばれ、競技車もその国の交通規則に従って走らなければなりません(「Liaison dist.」がその距離)。競技車が普通に街中を走る光景もまたラリーの醍醐味ですが、交通違反が発見された場合は、一般車と同様に罰則や罰金が科せられ、ペナルティの対象にもなります。

【スペシャルステージ】タイムアタック区間 〜ここの積算時間で競う〜

Photo:TOYOTA

WRCは「SS」=スペシャルステージの積算タイムによって優勝が競われます。SSは完全にクローズされたタイムアタック区間のこと。近年は3~4日間で20本前後、SS合計距離300km前後が多いです。SS名の後ろの「1」「2」といった数字は同じステージの1本目か2本目かを示すものです。「SS dist.」が各SSの距離で、アイテナリーの下部には1日または全日程を通してのSS合計距離、リエゾン区間の合計距離、その両方を合計した総走行距離が記されています。

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