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2度目の登壇とジョンストンの初表彰台で「うれしさ倍増」勝田貴元がサファリで感じた手応え/WRC

WRC
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 6月23日から26日にかけて、東アフリカのケニアで開催されたWRC世界ラリー選手権第6戦サファリ・ラリー・ケニア。自己最高位の総合2位となった2021年大会に続き、同イベントで2年連続のポディウムフィニッシュを果たした勝田貴元がイベント後のオンライン取材に応じ、トヨタの歴史的な1-2-3-4フィニッシュによって幕を閉じたサファリ・ラリーを振り返った。

 前年の2位に続き総合3位でふたたびWRCの表彰台に立った勝田は、トヨタそしてシリーズにとっても歴史的な記録となったラリーで3位に入ることができたことを「すごくうれしい」と述べた。また、同時にコドライバーのアーロン・ジョンストンが初めてWRCの表彰台に登ったことから「うれしさ倍増」というかたちでラリーを終えることができたという。

 その喜びの中には「チームとしての強さが非常に際立っていた面もある」として現地に入ってからも続けられたトヨタGRヤリス・ラリー1の改善や、チームメイトとの密なコミュニケーションを例に挙げた勝田は、順位こそ前年のリザルトを下回ったものの、彼個人として今戦のパフォーマンスにある程度満足できたという。

「2年連続で表彰台に上がれたということで非常にうれしく思っています。昨年以上に個人として、個々のステージでのパフォーマンスという部分で満足いくところがありました」と語った勝田。

「ステージトップタイムこそ取れませんでしたが、僅差の2番手タイムが何回かあったり(計5回の)ステージ3番手で、ある程度安定したタイムを刻めました」

「その点は自分的にもすごく手応えを感じましたし、順位は去年よりひとつ下ですが、総合的に見て昨年以上にうれしさがあったように感じています」

■2年連続表彰台も、得意だとは感じていない

 ステージ2番手タイムを3度記録するなど、とくに調子の良かったデイ2の最終ステージとなったSS7では、トラブルで遅れた前走者のクレイグ・ブリーン(Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1)に追いつくまでのスプリットタイムで全体トップのペースを記録していた勝田。サファリのステージを得意に感じているのか、との質問に対し彼はそれを否定した。

「あまり得意ではないですね。やはりサファリは非常に難しいラリーなので今回もどちらかと言うと、他のラリーよりもナーバスな状態で始まった感覚で、レッキ(競技区間の下見)の段階からずっとストレスフルなラリーでした」と答えている。

3位表彰台を獲得した勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア
3位表彰台を獲得した勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア

■20年前のサファリを知るWRC元9連覇王者の証言

 なお、過酷なラリーとして知られるサファリ・ラリーだが、19年ぶりにWRCカレンダーに復帰した昨年の大会と比べ、2022年のラリーはコンディションがより厳しいものになっているというクルーの声はこの大会期間中によく聞かれていた。

 これについては勝田も同様の意見を述べ、そのうえでかつてのサファリを知る“レジェンド”との会話を紹介している。会話の相手は20年ぶりにWRCケニア・ラウンドに挑んだセバスチャン・ローブ(Mスポーツ・フォード/フォード・プーマ・ラリー1)だ。

「僕は去年しか出てないですし歴史的にも知らないことが多いですが今回、セバスチャン・ローブ選手が参戦していたこともあって、レッキ後やラリー中に彼と話をしました」

 勝田によると、ローブは「昔のサファリと比べてどうなんですか?」との問いに、「今年のサファリ以上に(コンディションが)荒れることはほぼ不可能だ」と答えたという。

 この回答に対し「過酷さという意味では昔も今も変わらないのだな」という感想を抱いたと説明した勝田。

「ローブ選手の経験からひとつ話を聞けて……自分の中では『昔ってもっと過酷だったのかな』と考えている部分があったのですけど、やはりサファリはサファリなんだなという認識になりました」

「それを聞いた後は『やっぱり難しいものだな』という、なんというか先入観ではないですけど、そういう気持ちも入ってサファリ・ラリーの難しさをより意識したところがありました」

 ラリーの前半から表彰台圏内のポジションにつけ、最終的に総合3位となった勝田は終始トラブルフリーだったわけではない。タイヤのパンクや前述のとおり前走者に追いついてしまい救済タイム以上の時間を失ったシーンもあり、競技最終日には午前中にエンジンルームからオイル漏れが発生。また、同日午後にはハイブリッドブーストが使えない状態となっていた。そうしたなかでも冷静さを保ち、クルマをフィニッシュまで運ぶというドライバーの使命を確実に果たせた背景には、レジェンドの経験に基づいた言葉を受けたことも一部で影響があったのかもしれない。

サバンナの中を走るトヨタGRヤリス・ラリー1(勝田貴元/アーロン・ジョンストン組) 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア

サバンナの中を走るトヨタGRヤリス・ラリー1(勝田貴元/アーロン・ジョンストン組) 2022年WRC第6戦サファリ・ラリー・ケニア

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