勝田貴元選手、ポディウムフィニッシュおめでとう!

イベント前記者会見(WRC2)|2022 FIA WORLD RALLY CHAMPIONSHIP FORUM8 RALLY JAPAN

WRC

イベント前記者会見(WRC2) 2022年11月10日(木)

出席者

カエタン・カエタノビッチ(POL) Škoda Fabia Evo
Toksport WRT – エミル・リンドホルム(FIN) Škoda Fabia Evo
ヘイキ・コバライネン(FIN) Škoda Fabia
福永 修(JPN) Škoda Fabia
新井 敏弘(JPN) Citroën C3

Q:
エミル、真ん中に座っているいるということであなたから始めたいと思います。ビッグウイークエンドですね。ここ日本で、あなたとカエタノビッチとのWRC2タイトル決定戦を迎えることになりました。それともうひとり、今回は出場しない男が自宅のテレビ前であなたたちの動向を見守っています。この日本のターマックでの壮大な挑戦を前に、今どんな気分なのか教えてください・ミスター・リンドホルム、準備はいいですか?

リンドホルム:
「できる限りの準備はしたつもりだ。ターマックラリーは今季3度目になるけど、今シーズンを振り返るとターマックでの結果は結構良い。ここの路面がどんなものなのか、ある程度は聞いている。ここは基本的に超ツイスティだ。でも僕たちはストレートではなく、これらのコーナーを走るためにここにいる。だから、レッキを楽しんでいるよ」

Q:
速いドライバーは直線ではなくコーナーにいる、というコリン・マクレーの名言がありますが、今週末はそれが本当かどうか、分かりますね。タイトルが決まるビッグウイークエンドになります。プレッシャーや緊張はありませんか?

リンドホルム:
「結局のところ、どれも他と同じラリーの中のひとつでしかない、と僕は言い続けてきた。それでもこの週末は僕にとってこれまでとは全然違うものだけどね。いずれにしろいつも通りの仕事をする、それだけだ」

Q:
とてもシンプルに聞こえますね。

リンドホルム:
「結局そういうことだろう。もちろん今週末はプラスアルファがあるわけだけど、僕たちはこれまで通りに走り続けていくことが必要だ」

Q:
来年については何か決まっていませんか?

リンドホルム:
「まだ何も。でもまずは来年も走りたいし、きっとそうなると思う。そしてもうひとつは、今年よりもっとたくさん走りたいけど、それはまた今度」

Q:
最後に、今週末タイトルを獲得できたら、それはあなたにとってどんな意味がありますか?

リンドホルム:
「大きな意味を持つと思う。でも正直なところ、僕は1日1日、そしてステージひとつひとつが勝負だと思っているよ。さて、タイトルを獲れるかどうか、いずれにしろすべては日曜日だ」

Q:
ではカイト(カエタノビッチ)、今度はあなたの番です。あなたのステージについてのイメージをお聞かせください。それは想像していたもの、聞いていたとおりのものでしたか、それとも実際に見て衝撃を受けましたか?

カエタノビッチ:
「こんなに難しいステージだとは思わなかった。狭くてツイスティで滑りやすく、変化が激しい。非常に難しいのは確かだが、誰にとっても条件は同じだからね。そして僕は、この国を楽しんでいるよ。人々はとても優しいし、気に入っている、日曜日までステージを楽しみたいと思う」

Q:
今週末はそれでも激戦になると思いますが、そのために特別な準備はしてきましたか、それともいつもと変わらないですか?

カエタノビッチ:
「エミル以上に十分な準備はできているよ。もう僕は43歳だからね。いつも以上のプレッシャーは感じていない。心臓はバクバクだけど、自分のラリーが走れるように頑張るよ、分かってもらえたかな?」

Q:
ええ、皆分かっていると思います。

カエタノビッチ:
「自分の仕事にしっかり集中して、いつものようにできる限り良い仕事をしたいと思っているよ。というわけで、通常のラリーでありながら、非常に厳しい、僕のキャリアでもおそらく最難関のステージになるかもしれない」

Q:
これまでのあなたのキャリアでここラリージャパンのようなステージの経験はありますか? 似ている場所はありますか?

カエタノビッチ:
「そうだね、ポーランドの一部やコルシカと比べることはできるかもしれないけど、ちょっと違うかな」

Q:
ありがとうございました。それでは修、次はあなたに伺います。今週末はWRC2マスターズへの挑戦ですね。今年のWRCでの経験について教えてください。クロアチアのターマック、そしてベルギーにも出場しましたね。今シーズンを振り返ってみていかがでしたか?

福永:
「ラリーを走ることよりも、ここで英語を話すことの方が緊張しますね。ここのプロモーターには本当に感謝しています。ステージは狭くてツイスティで難しいですが、開催を実現してくれたサポーターの皆さんに感謝しています」

Q:
あなたの今週末の目標は何ですか?

福永:
「クロアチアとイープル(ベルギー)ではなかなかうまくいきませんでしたが、今回はベストを尽くします」

Q:
ありがとうございました。それでは次はトシに質問です。あなたがここで再び競技しているのを見ることができて、とてもうれしいです。WRCが日本に来るのは実に12年ぶりです。まず、WRCが日本に戻ってきたことは、あなたにとってどのような意味がありますか?

新井:
「すごくうれしいよ。前回は北海道で開催されたので、東京や名古屋などの大都市から遠かったが、今回は多くの人にとってアクセスも良く、なによりここは良い街だし、エキサイティングで非常に良い状況だ」

Q:
Rally2マシンのCitroën C3に乗ることは、あなたにとって全く新しい挑戦ですね。今週始めにテストをしたようですが、マシンの感触はどうですか? マシンのフィーリングや、それにどうやって適応したかについて教えてください。

新井:
「普段はもっと大きくて重いグループNのスバルに乗っているので、Rally2のマシンはゴーカートみたいなもので、初めて運転した時はとても驚いた。今はいろいろ変更しているところで、少し慣れてきたが、まだあまり上手くない。もしかしたら日曜日には『クルマは友達』になっているかもしれないけど、今は全然友達じゃなくて、フランス人女性に『私に触らないで!』と言われているような感じかな。でも、ラリーが終わったら友達になれるといいなと思っている」

Q:
私たちもそう願っています。週の初めには何キロのテストを行ないましたか?

新井:
「2日間のテストで、初日は10km、2日目の日曜日は30kmといったところだけど、まだ足りない。スバルに長く乗っていたことで身体がグループNのマシンしか知らないから、すごく大変なんだ」

Q:
あなたの身体はスバル用に作られているのですね。では、昔の仲間やチームメイトとの再会はうれしかったですか?

新井:
「そうだね、あなたもそうだし、多くのジャーナリストやカメラマンも皆知っているので、とてもうれしいよ。長く会っていなかった家族に再会したようだ」

Q:
私も再会できてうれしいです。今週末もよろしくお願いします。日曜日よりも早く、マシンがあなたの友達となることを願っています。それでは次にコバライネンに質問したいと思います。あなたは特に今年、日本のラリーで成功を収めていますが、WRC2への大きなステップアップとなる今週末への意気込みをお願いします。

コバライネン:
「僕自身とコ・ドライバー、そしてチームにとって大きな挑戦になると思う。日本ではあまり経験したことのない大きなイベントなので、僕たちにとってもチームにとっても、トラブルなく終えることが最優先だ。僕にとっては馴染みのある道で、ここのツイスティでナローな道に違和感を抱かないドライバーは、もしかしたら僕だけかもしれない。むしろ高速セクションが異様に見えるほどだ。だからこのイベントでキャリアの次のステップに進むことには自信があるが、まだ良い結果を出す自信はない。学ぶべきことはたくさんあるけど、いつかは最初の一歩を踏み出さなければならないわけで、おそらく今がそのタイミングで、それに相応しい場所だと思う。
今、フィンランドのラリーに行く自信はないが、日本でシーズンを過ごしているので、ここでラリーをする準備はできているし、大きな期待ではなく、一歩一歩、各コーナー、ステージごとに、というのが僕たちにとって正しいアプローチだと思う」

Q:
ここも(ラリー・フィンランドと同じく)コーナーが多く、忙しい週末になりそうです。あなたのラリーキャリアはこれまで日本が中心ですが、海外にも目を向けようと思っていますか? つまり、ラリー・フィンランドが目標ですか?

コバライネン:
「いつかラリー・フィンランドに出られたら素晴らしいが、僕が全日本ラリー選手権でシーズンを過ごしてきたのは、サーキットレースの経験があったからだ。日本でGT選手権を7シーズン過ごし、その前はF1でキャリアを積んできた。ここでGTをやっている間、何年もラリーにスポット参戦してきた。楽しかったし、常にラリーへの情熱を持っていた。実際、幼い頃にF1を見始める前はWRCやラリーを見ていて、たぶん85年か86年にグループBのフィンランドのマシンやドライビングを見たことを覚えている。ハッキネンが93年にマクラーレンに移籍してからはF1を見るようになった。僕がレースの世界に入ったのはまったくの偶然で、家族の友人のゴーカートを家の駐車場で試したところ、父が『息子は駐車場をうまく走れるから、きっと才能がある』と考えたからなんだ。
でも、ラリーへの情熱は常にあった。サーキットレースへの情熱は少し薄れてきていて、それが昨年辞めた理由でもあるが、それと同時にラリーへの情熱はさらに大きくなっている。僕はもう歳をとっているし、世界チャンピオンになることはないだろうけど、それでもラリーでのキャリアを推し進めることには価値があると感じている。まだ健康で元気だし、できる間はどんな機会があるか楽しみにしたいし、いつかフィンランドに参戦できたら楽しいだろうね」

Q:
その姿が想像できます。F1やGTの話もありましたが、ラリーとは全く異なる分野です。学習曲線は急勾配をたどっているかと思いますが、どのような点がまだ課題だと感じていますか?

コバライネン:
「運転自体は他の車の運転と変わらない。レーシングドライバーもラリードライバーもクルマの乗り方を知っているし、サーキットや旗のある場所では、クルマに少し乗れば誰でも乗りこなせると思う。しかしラリーで大変なのは、明らかに覚えていないような道を走ることだ。そして、ペースノートに頼らざるを得ない。他の多くの新人ドライバーと同様、僕にとっての一番の挑戦は良いペースノートを作ること、それをコ・ドライバーに読んでもらい、理解することだ。
いいペースノートを作れたと分かった時は最高の気分だ。時にコ・ドライバーは、見えている状況と全く違うことを読み上げる。それは恐怖だしチャレンジングだ。ペースノートを作る練習は十分でなかったが、幸いなことにここは日本で、少しシェイクダウンをしてから、レッキやラリーを行う。パフォーマンスの面で一歩前進するにはもっと練習が必要だと思うし、ペースノートの作成やコーチングにももっと多くの時間を費やす必要があると思うが、先ほども言ったように、僕たちには自信がある。理に適ったペースノートを作れていると思うし、路上に留まれることを願っている。彼らを打ち負かすには十分ではないが、彼らはプロだし、僕はそれを受け入れなければならない。いつもは自分に厳しくしているけど、今週末は自分に慈悲をかけなければならないだろう」

Q:
ぜひ自分に優しくしてあげてください。最後の質問です。あなたは日本のステージに慣れているようですが、他の選手があなたにアドバイスを求めに来ることはありますか? それともあなたがWRCの才能ある選手たちからアドバイスをもらっているのでしょうか?

コバライネン:
「そうだね、アドバイスをもらったり、彼らの話を聞いたりしている。みんなが見ているかどうか分からないけど、僕のYouTubeページにはビデオがたくさんあって、このラリーで走るセクションの多くが映っている。去年のGT86や今年のいくつかのステージで、だから、この週末に使う道路の一部は、僕にとってとても馴染みのあるものなんだ。実際、ゼロシティ・ステージ(7キロのステージ)は何度も走ったので、待つ必要もないくらいだ。リスクとしては、多くのアクションがあるので、もし僕が自分の記憶にだけ基づいてドライブし始めたら、覚えていないコーナーがあるだろうことだ。だからペースノートを聞いて、それに従ってドライブする必要がある」

OFFICIAL SNS

フォーラムエイト・ラリージャパン2022公式SNS