【WRCラリー1マシン解説②】ハイブリッドラリーカーの旗手、トヨタGR ヤリス・ラリー1

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GRヤリスをベースとするマシンですが、規定にしたがって、スペースフレーム構造のボディシェルを採用しています。そのコンパクトなボディにヤリスWRCに搭載されていた1.6L直噴ターボエンジンがフロントにレイアウトされたほか、3.9kW/hのバッテリーとモーター・ジェネレーター・ユニットがリアにマウントされています。

ハイブリッドシシテムの搭載によりWRカーに対して70kgも車両重量が増えているほか、空力デバイスの制限によりダウンフォースが低下したことも影響していると思います。開幕戦のモンテカルロではターマックということもあり、フロントの下がったハイレーキなセッティングを行っていたことがGRヤリスRally1の特徴となっています。

また、リヤウイングも車両規定によりデザインが簡素化されていますが、GRヤリスRally1はダウンフォースの向上を狙っている模様で、リヤウイングが後端にオフセットされていることも同モデルのポイントとなっています。

そのほか、リアに搭載されたハイブリッドシステムを冷却するために、Rally1規定モデルはリヤの両サイドにエアダクトが設けられていますが、GRヤリスは縦長の丸みを帯びたインテークを採用しています。また、リヤバンパーの開口部にハイブリッドシステムの熱気を吐き出すためにGRヤリスRally1はダブルで電動ファンが設置されています。

アクティブセンターデフが禁止されたことから開幕戦のモンテカルロで、トヨタGAZOOレーシングの各ドライバーは、序盤戦でアンダーステアを訴えていましたが、SSを重ねるごとにRally1規定モデルに対応していきました。さらにトヨタ勢はハイブリッドシステムのトラブルはほとんどなく、安定した走りを披露していました。

チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラも「マシンの信頼性を確認できたし、ドライバーも自信を持って走ることができた」とのことコメントを残しています。さらに「今後はサスペンションやデフのセッティングを煮詰めたい」と語っており、GRヤリスRally1はハイブリッドラリーカーの旗手としてさらなる進化を続けるに違いないと思います。

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