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エリザベス女王崩御はモータースポーツ界にも衝撃 

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■世界へのモータースポーツ伝播、ひとつの根源はイギリスに

イギリスのエリザベス女王が亡くなられて、モータースポーツ界にも追悼の念が駆け抜けています。イギリス史上最長の70年にわたる君主への在位は、モータースポーツが誰もが分け隔てなく楽しめるものとして世界に広がっていった時代でもありました。そこにはイギリスに支えられて発展してきたものが無尽蔵にもあるようです。

WRC(世界ラリー選手権)のホームページにも、現在シリーズ第10戦ギリシャのアクロポリス・ラリーが開催されていますが、「WRCコミュニティすべてのものが女王陛下の訃報を世界の人々とともに悼み、英国王室と英国および英連邦の人々に哀悼の意を表します」とのメッセージが掲載されています。モータースポーツ界の人たちからの哀悼の念が絶えません。

エリザベス女王への追悼ページ
WRCホームページでのエリザベス女王への追悼ページ

そこには、国際自動車連盟(FIA)のモハメド・ビン・スレイエム会長「モーター スポーツ、特にフォーミュラ 1 の中心は英国にあり、王室は長年にわたってこのスポーツに多大な支援と後援をしてきました。このことに対して私たちは彼らに感謝し、今週末に世界中で行われるこれらのイベントは、間違いなく彼女の陛下に敬意を表して行われるでしょう」との表意が見られました。

スレイエム会長といえば、かつてアラブ首長国連邦のラリーフィールドでタイトルを取り続けている、ポルシェ959などでの勇姿も忘れられない強豪のラリードライバーでもあります。

また本国、英国からの参加チームであるM-Sport Ford のオーナー総監督であるマルコム・ウィルソンOBE(オフィサーの勲章)氏は「君主。女王の開かれたガーデンパーティーでお会いし、OBEを受け取ることができて光栄でした。それらは私の人生で最も大切な思い出になるでしょう。私にとっては、長い間すべてをまとめていてくれたふたりの特別な人、母と女王をこの2ヵ月のあいだに失うことでもあり、とても悲しいことです」と。

トヨタガズーレーシングのイギリス国籍スター、エルフィン エバンス選手も、前述のオーガナイザーコメントに同意し「非常に悲しい知らせです。陛下、安らかに」と。

F1グランプリでは、去る9月9日、イタリアのモンツァでのフリー走行開始前に、選手たちの黙祷が行われたとの報道があります。

モータースポーツ界にとって古くからイギリスはその発展に関わってきました。その動きの中枢として「RAC」と言われるロイヤル・オートモビル・クラブの関わりもあり尊大なものでした。20世紀初頭にエドワード7世が命名したこのクラブも、現在の会長はマイケル・オブ・ケント王子でエリザベス女王の従弟です。

イギリスにおけるモータースポーツ競技を統括して育んできた団体RACもまた、王室につながっている動きだったのです。世界ラリー選手権でもまた、シリーズ最終戦といえば「RACラリー」であるという意識が浸透していた時代も思い起こされます。

エリザベス女王においても、戴冠した1952年の翌年1953年に、戴冠を祝してアフリカ・ケニヤのサファリ・ラリーが開催されたという逸話があります。当時ケニヤはイギリスの植民地でした。若き頃のエリザベス女王には、海抜の高い避暑地的ケニヤは滞在に馴染んでいた地でもあり、父の国王ジョージ6世が崩御した訃報を受けたのはケニヤの地であったのです。

伝統を重んじて伝えてゆくイギリス、エリザベス女王の恩恵を継ぎ、モータースポーツもまた更なる伝承に進んでゆくのでしょう。

(游悠齋)

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