英国と南アフリカのフォード系有力ラリーレイドチームがタッグ
WRCにおいてフォードのワークスチームとして活動するMスポーツは、南アフリカを拠点とする「ニール・ウーリッジ・モータースポーツ(NWM)」と共同でフォード・レンジャーT1+を開発し、ダカールラリー参戦を目指すことを発表しました。
南アフリカのピーターマリッツバーグを拠点とするNWMは、ラリーレイド用マシン開発・製作で世界的に知られたモータースポーツディベロップメント。Mスポーツと同様に、フォードと25年にも及ぶ協力関係を築いています。
今回の共同事業ではMスポーツがNWMの欧州拠点となり、「フォード・レンジャーT1+」のグローバルディストリビューターとして活動。この協力関係は、ダカールラリーへの挑戦だけでなく、ラリーレイドカスタマープログラムを世界的に展開することを目的としています。
今回のパートナーシップ締結により、ダカールラリー参戦と勝利に向けて、両社が持つ技術力とリソースをスムーズに共有することが可能になると見られています。
MスポーツとNWMのパートナーシップは、英国カンブリア州ドベンバイにあるMスポーツの本社を拠点に、カスタマーサポートプログラムを開始することからスタート。Mスポーツは「フォード・レンジャーT1+」のカスタマープログラムから得られたフィードバックを、NWMへともたらすことになります。
最初のNWM製フォード・レンジャーT1+は、5月末にもヨーロッパに到着する予定。その後、すぐにテストやカスタマープログラムの準備が整えられることになります。
Mスポーツのマネージングディレクター、マルコム・ウィルソンは「NWM製フォード・レンジャーT1+には間違いなく高いポテンシャルがあると感じています。今回、南アフリカ滞在中に、息子のマシュー(ウィルソン)がこのマシンをテストしました。ダカール挑戦までには課題がいくつかありますが、ポジティブな経験になりました」と、コメントしています。
協力:RALLYPLUS.NET 写真:M-SPORT