ラリージャパンに新規マシンで参戦する日本人チーム

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ウェルパインモータースポーツ・プジョー208

村田康介(右)/梅本まどか組

『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』を前に、プライベートテストが行われた。このプライベートテストは、豊田市内にある焙烙山(ほうろくさん)の林道を使って行われるもので、ワークスチーム以外の参戦チームが活用できる機会である。今回は9台がこれに参加した。

このプライベートテストは、あくまで車両の動きを確かめることに専念していた。

今回新規に参戦するチームのうちの一台を紹介しよう。それがウェルパインモータースポーツのプジョー208。
こちらの車両は2015年に全日本ラリー選手権で使用していた車両をWRC仕様にしてラリージャパンで走らせるように作られたもの。ラリージャパンの2年間の開催中止もあり、3年ほど放置されたままだったということで、電気系を中心にその修復作業に予想以上に時間がかかってしまったという。東日本地区戦であるヤシガミネラリーで0カーとして走ったが、そこでもトラブルが発生。その後、チームスタッフが一堂に会する時間もなかなか取れなかったこともあり、この日のプライベートテストが、唯一、実質的な走行スタートとなる。チームオーナーも「この機会を大事に使いたい」と語る。

この車両に搭乗する村田康介/梅本まどか組だが、両名ともにWRC初参戦となる。走行を終えた村田選手は「いいことも悪いこともありますが、マシンは1.6Lになりに走ってくれます。今日の炮烙山のコースは、登りはつらかったですが、下りは走りやすく、ちょうどパワーが使い切れる感じですね。また、懐が深い感じもあって、もっともっとマシンに慣れて、絶対に完走したいと思います」とコメントしている。

同じプライベートテスト参加者と談笑するふたり
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