9月9~11日、2022年シーズン全日本ラリー選手権第7戦「RALLY HOKKAIDO」が、北海道帯広市を拠点に開催されます。
7月のカムイから2カ月のインターバルを経て、雄大な十勝のステージを舞台に行われるラリー北海道。長年、アジア・パシフィックラリー選手権(APRC)の一戦として開催されてきましたが、新型コロナウイルスのパンデミックが始まってからは、全日本ラリー選手権と国際格式ノンタイトル戦の併催が続いています。
今回は、国、北海道、JAFのガイドラインを遵守したうえで、ラリー北海道としては3年ぶりの有観客開催も予定されています。9月9日金曜日には、2007年のWRCラリージャパン以来となる平原通り(西2条通り)と帯広駅北多目的広場において、ラリーショーとセレモニアルスタートを実施。さらに、昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で実施できなかったラリー北海道20周年記念イベントが『20th+1イベント』として行われることになっています。
ラリーは初日(10日)に7SS、2日目(11日)に3SSを走行する10SS、107.26km。得点係数は1.5となっています。また、10日土曜日の陸別オフロードサーキット、11日日曜日のオトフケとパウセカムイには、ギャラリーエリアも設定されています。
JN-1クラスの選手権争いは、6戦中5勝のヘイキ・コバライネン(写真、シュコダ・ファビアR5)が130ポイントを獲得して独走中。コバライネンはコースオフした第3戦久万高原以外は、すべてのラリーで圧倒的な強さを見せてきました。ただ、かつてWRCも開催されたラリー北海道のステージはバリエーションが豊富で、ひと筋縄ではいかない難しさがあります。
昨年、トヨタGRヤリスで勝利した勝田範彦、ラリー北海道を得意としている新井敏弘(スバルWRX STI)や奴田原文雄(GRヤリス)と、ベテラン勢が虎視眈々と打倒コバライネンを狙っており、これまでなかった展開が見られるかもしれません。シーズンも残り2戦、選手権争いの天王山ともなる、非常に重要な一戦となりそうです。
協力:RALLYPLUS.NET 写真:TOYOTA、RALLY PLUS