1973年に誕生したWRC(世界ラリー選手権)は、世界で最もチャレンジングなモータースポーツとして知られています。その舞台となるのはサーキット場ではなく、競技のために閉鎖された公道を主に使用します。凍った峠道や森林を縫うように走る高速路、岩の突き出た悪路や土埃の舞う砂利道、アップダウンの激しい舗装路など様々です。14カ国のさまざまな舞台で、季節を渡っていくWRCは、文字通り世界の道を競技フィールドとしています。

各ラリーはリエゾン(移動区間)で繋がれたいくつかのSS(スペシャルステージ)で構成されています。ドライバーはこの閉鎖されたSSを1台ずつ走り、その所要時間を1/10秒まで計測してタイムを競います。ラリーで特徴的なのは、コースの状況を記したペースノートを読み上げるコドライバーを同乗させることです。また、リエゾンでは通常の交通規則を守って移動しています。

ほとんどのラリーは基本的に同じスケジュールで行われます。ドライバーとコドライバーのレッキ(偵察走行)から始まり、ここではドライバーとコドライバーが制限速度を守ってコースの状況をチェックし記録します。続いてラリーカーのフルスピードでのテストとなるシェイクダウン走行が行われ、金曜日から日曜日の3日間で競技が行われるという流れとなっています。

ラリーカーは誰もがディーラーで購入できるロードカーをベースにしていますが、様々な路面、天候状況などに対応し、何よりも速く走るためにレギュレーションに基づいて改造を受けています。ワールドラリーカー(WRカー)はもっともパワフルでダイナミックな外観を持っています。すべてのラリーカーに共通しているのは、クラッシュ時にも最大限の乗員の保護を約束するスチール製のロールケージが装備されていること。なかでも380馬力を誇るワールドラリーカー(WRカー)は安全性においても極限の性能が突き詰められたものとなっています。

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