日本のラリーファン、関係者の悲願だったWRCの日本招致が実現したのは、2004年のことです。「公道を使用するWRCは日本での開催は無理」というそれまでの常識を乗り越えての快挙でした。ラリー・ジャパンは2007年まで北海道の十勝帯広を拠点として行われ、2008、2010年(2009年はローテーション開催となったため行われていない)は道央、札幌をホストタウンとして行われました。帯広開催のラリー・ジャパンではセレモニアルスタートが帯広市の中心部で開催され、毎回多くのファンを集めました。札幌開催のイベントでは札幌ドームにサービスパークが置かれ、2台同時スタートのスーパーSSが用意されるなど話題を呼びました。

開催初年度の2004年はスバルのペター・ソルベルグが勝利、2005年はプジョーのマーカスグロンホルムが優勝し、2006年はシトロエンのセバスチャン・ローブがウイナーとなりました。2007年と2008年はフォードのミッコ・ヒルボネンが連覇し、2010年はシトロエンのセバスチャン・オジエがWRC2勝目となる勝利を獲得しています。

日本でのWRC開催は、景気の後退などの理由で2010年を最後に開催されてきませんでした。日本の自動車メーカーがWRCから撤退してしまったという背景もあります。しかし、北海道では十勝帯広を拠点としてAPRC(アジア・パシフィックラリー選手権)が継続して行われるなど、日本国内でのラリーは確実に根付いていきました。ラリーへの情熱は燠火のように決して途切れることはありませんでした。

そして新たな動きが起こります。国内ラリーの改革やラリーそのものへの理解の広がりとともに、WRCにトヨタが復帰した流れを受けて、WRC日本招致の声が上がります。新たな舞台は、愛知県と岐阜県を中心としたエリア。残念ながら2019年のカレンダー入りはなりませんでしたが、2020年こそWRCの開催を果たすべく体制を整え、2019年9月の世界モータースポーツ評議会において2020年WRC最終戦としての開催が決定しました。

2019年10月にはテストイベント「Central Rally Aichi/Gifu 2019」を開催し、Rally Japan 2020開催に向けて準備は着々と進んでいます。

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